こんにちは。
アトピー改善アドバイザーの桒野靖士(くわのやすし)です。
今日、明日と東京へ。親戚の結婚式です。今、新幹線の中でこの記事を書いています。せっかくの東京なので、お会いしたい人もたくさんいるのですが、今回は家族と過ごすことにします。
さてさて、先日告知をいたしました11/2(日)アトナビ、早速お申し込みを頂いています。ありがたや、ありがたや^_^
今回お話をする新スタッフゆうこりんと僕。二人とも得意分野は「分子栄養学」です。僕のセミナーを聴いたことのある方は馴染みがあるかもしれませんが、一般には聞き慣れない言葉でしょう。どんなものなのか、簡単にお伝えしておきます。そうすれば、当日僕たちの話に集中していただけるのではないかと思いますし。
世の中には栄養士さん、管理栄養士さんという資格を持った方がおられます。そういう方たちが活用しているのは、「腎臓に疾患のある人はカリウムを摂ってはいけない」とか、「糖尿病の人の食事は◯◯kcalまで」とか、病気と栄養の関係についての知識です。その知識を総動員して、入院患者さんの献立を考えたり、食事の指導をしたりというのが、栄養士さんたちのお仕事です。
分子栄養学は、これとは毛色の違った栄養学なんです。
僕たちは口から入ってきた食べ物を、胃や腸で分解して、栄養を吸収します。カラダに入ってくる栄養素には様々な種類があります。ビタミン、ミネラル、タンパク質、脂肪、糖、などなど。それらの栄養素は、血管を通ってカラダ中をめぐります。
で、ただぐるぐるカラダの中を回っているだけではないわけですよ。僕たちのカラダは60兆個の細胞で出来ていると言われています。栄養素は最終的に、その細胞一つひとつの中に入っていきます。そして細胞の中でいろんな働きをしてくれているんです。
分子栄養学は、そんな栄養素たちが、細胞の中でどんな働きをしているか?ということを解き明かす学問です。ミクロの世界の栄養学。それが分子栄養学です。
僕はこの知識に触れたとき、「人体の秘密」を知ってしまったような感覚になりました。
僕らはこうやって動き、考え、生命をつないでいるのか~~~~~!
ほえぇぇぇ~~~!
その秘密を少し暴露しちゃいましょうか^_-
僕たちはブドウ糖(グルコース)と呼ばれる糖分をエネルギー源としています。でも、ブドウ糖のままでは、エネルギーには使えません。
ブドウ糖は原油のようなものです。原油を車の燃料タンクに入れても、車は走りませんよね。原油を精製して、ガソリンに作り替えて初めて車の燃料になります。
ブドウ糖を精製していくと、「ATP(アデノシン三リン酸)」と呼ばれるモノに変わります。ATPがたくさん作れる人は元気で、あまり作れない人は疲れやすいってことです。
この「ATP」はカラダ中のほとんどすべての細胞の中で作ることができます。作り出したATPをエネルギーとして使うことで、
筋肉が動いたり、
皮膚の新陳代謝をしたり、
考え事をしたり、
髪の毛を伸ばしたり、
唾液を出したり、
いろんなことができているというわけです。
ブドウ糖からATPを作り出すのは、細胞の中にある「ミトコンドリア」という器官です。細胞って目に見えませんよね。そんな極小の細胞一つの中にミトコンドリアが2000個くらい詰まってます。
血管を通ってきた糖分は、「インシュリン」というコンテナに乗って、細胞の中に入ってきて、ミトコンドリアの中に取り込まれます。ミトコンドリアの中にはたくさんの酵素が詰まっていて、その酵素によって、ブドウ糖は化学変化を繰り返し、ATPに変身します。
その過程では、ビタミンB1、B2、ナイアシン、パントテン酸リン、マグネシウム、クロム、マンガン、αリポ酸、クエン酸、コエンザイムQ10などなど、さまざまな栄養素が働いています。
つまり、単に糖分をたくさん取れば元気になるというわけではないということです。「疲れた時は甘いものを摂るといい!」みたいな話はよく聞きますが、もし上に挙げたような栄養素が足りてなければ、いくら糖分を摂っても宝の持ち腐れです。
逆に、糖分をたくさん摂ると、こういう栄養素を大量に消費することになります。例えば、甘いものが好きな人は、キレやすくなります。糖分を摂り過ぎると、それをATPに変えようとしてビタミンB1が大量消費されます。ビタミンB1は脳で論理的に考えるときにも必要な栄養素です。糖分が多すぎると、脳で使うべきビタミンB1が足りなくなり、冷静な思考力を失い、キレやすくなるんです。
こんな感じで、分子栄養学の知識があると、カラダの仕組みを緻密に理解できます。
僕やゆうこりんは、こういうことをある程度理解して、それを実生活に応用してきて、今のカラダを作ってきました。アトピーはもちろん、それ以外のカラダの不調も、ずいぶん減ってきています。僕は極度の冷え性や朝寝坊グセが消えました。なぜそうなったのか?ということも大体わかります。
今回のアトナビで、どこまで栄養学のお話ができるかわかりませんが、僕たちはこんなことを考えながらやってきましたよ、というお話でした。
では、アトナビの会場でお会いしましょう☆
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