こんにちは。
アトピー改善アドバイザーの桒野靖士(くわのやすし)です。
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まじ、人生変わると思うんですよね。
アトピーを嫌がって憎んで、
なんとかやっつけたくて、
必死にがんばって良くなったけど、
意外と幸せ感なくて、
そんで自分の問題に向き合って、
ようやく自分が何をしなきゃいかんかがわかる。
アトピーから抜け出すことが目的じゃなくて、
アトピー自体は本当は問題じゃなくて、
ほんとに取り組まないといけないことは、
その向こう側にあるんだと思います。
アトピーはそれに気づくきっかけでした、僕の場合。
皆さんにとってのアトピーも
なんかそんなふうなきっかけになるといいなと思っています。
今日は「酵素」について書いてみます。
酵素ってなんですか?
最近「酵素を摂る」ことを進めるCMや記事を目にすることが増えました。
一昔前までこんなに酵素、酵素って言ってなかったと思うんですけどね…。
読者の方の中にも、酵素を摂るためにグリーンスムージー飲んだり、酵素サプリを飲んだりしてる方がいらっしゃるかもしれません。
でも、酵素ってなんなの?って、いまいちわかりにくいですよね。
まずは、それをちょっと解説します。
酵素っていうのは生物が作り出すタンパク質の一種です。
僕たちのカラダは細胞の集まりですね。
細胞の中では日々タンパク質が作り出されています。
食べ物から摂ったタンパク質を胃腸で分解してアミノ酸に変え、そのアミノ酸をまた合成して、自分専用のタンパク質を生み出す。
これが生命活動の本質です。
こうやって生み出されたタンパク質は、「材料タンパク」と「酵素タンパク」の2つに分類できます。
「材料タンパク」はイメージしやすいですね。
カラダのいろんな場所で土台となる「コラーゲン」、
髪の毛の材料「ケラチン」、
筋肉の材料「アクチン」&「ミオシン」、
赤血球の材料「グロビン」、
アトピーにも関係する免疫抗体「グロブリン」、
などなど実に様々。
成長期にはこのタンパク質の量をどんどん増やして、カラダを大きくしますし、成熟してからは、日々消耗した部分を修復しながら、カラダを維持していきます。
こんな感じで、人体という「ハード」を作るのが「材料タンパク」なんです。
一方、「酵素タンパク」はカラダの「ソフト」を担うものです。
「アプリ」みたいなものですね。
体内でいろんな働きをしています。
僕たち人間も4000種類とか5000種類とか言われるほどたくさんの種類の酵素を、毎日せっせとこしらえて、それによって生命を維持しています。
食べ物を消化する酵素、
糖分からエネルギーを取り出す酵素、
血液を作る酵素、
アルコールを分解する酵素、
ドーパミンなどの神経伝達物質を作る酵素、
ステロイドなどのホルモンを作る酵素、
唾を作る酵素、
免疫に関係する酵素、
などなど、
ずらーっと数千種類です。
酵素が作れなくなったら、即死亡ですね。
「材料タンパク」で作った機械の中で、「酵素タンパク」という「アプリ」が動いている。
それが生命です。
酵素は体内に入ってこない
こうやって聞くと、「酵素って大事!たくさん取らなきゃ」と思うかもしれませんが、それは早とちりです。
例えば「生野菜は酵素が豊富だからカラダにいいよ」って話をよく聞きますが、一部正しく、一部間違っているんです。
実は僕たちは、他の生物が作った酵素を体内に取り入れることはできません。
酵素は全てタンパク質です。
僕たちの胃腸は、タンパク質を見るととにかく分解しようとします。
生野菜に含まれる酵素も同じ。
跡形もなく、全て分解されてアミノ酸になってしまいます。
つまり、体内に入った時には、酵素としての働きは失っているということです。
iPhoneにAndroidのアプリは入れられないでしょう?
あれと一緒で、自分専用のタンパク質以外は、受け付けない仕組みになっているんですね。
だから、食べ物から酵素を摂ったとしても、
意味ないって事になります。
酵素のたった一つの効能
でも、たった一つだけ、役に立つ酵素があるんです。
それは「消化酵素」です。
例えば大根なんかには消化酵素がたくさん含まれます。
炭水化物を分解するアミラーゼ、
タンパク質を分解するプロテアーゼ、
脂肪を分解するリパーゼなど、
本来僕らが胃腸で作らないといけない酵素を、すでに持参して来てくれるので、こっちとしてはずいぶん楽ができるわけです。
おでん屋さんに行くと、餅きんちゃくと大根は離れた場所で煮ています。
近くで煮てしまうと、大根のアミラーゼが餅を分解してどろどろにしてしまうからなんです。
食品に含まれる消化酵素はそれくらい力を持っています。
実は、消化・吸収という作業、超重労働でして、かなり体力を消耗するんですよ。
胃腸にも負担がかかります。
だから、消化酵素を持っている食品を摂ると、楽に消化ができ、胃腸を痛めず、効率的に栄養を体内に入れることができるというわけです。
胃腸を痛めないというのは、アレルギーの予防・改善にもとても大切なことなので、消化酵素は積極的に摂りたいものです。
どんな食品を食べるといいのか
消化酵素を多く含む食品としては、
「生野菜」
「果物」
「発酵食品」
などが挙げられます。
僕は生野菜が超苦手という偏食持ちなので、果物や発酵食品を多く摂ったほうがいいってことですね~^_^;
他にも、いわゆる「これ入れとくと◯◯が柔らかくなるよ」ってやつを目安にしてください。
「パイナップル」や「マンゴー」、「パパイヤ」などが、肉を柔らかくするっていう話を聞いたことがあると思います。
ああいうやつですね。
「はちみつ」とか「塩麹」とかもそうかな。
というわけで、今日は「酵素」についてでした。
カラダに良いって言われるものはたくさんあるけど、それの何がどういいのか?
ちゃんと知っとくと選ぶ目も変わりますよね。
どうせ持つなら、偏りの少ない「等身大の知識」を持ちたいものです。
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