出版のお知らせ

2018年11月に初の書籍が出版されました!

お腹を満たさず、カラダを満たせ

 

こんにちは。

アトピー改善アドバイザーの桒野靖士(くわのやすし)です。

 

先日焼き鳥屋で友達と飲んでたら隣のカップルが話しかけてきて、しばらく4人で話してたんですよ。

やけに明るくて人懐っこい彼氏が、「兄ちゃんなんか食うか?おごるで」って言ってくれたんですけど、もういらんかな~って感じだったんで、断りました。

遠慮とかじゃなくて、普通に要らんかったからね。

そしたら、こう言うんですよ。

「小食なん?アカンで、いっぱい食べな!がはは」

 

さて、なぜいっぱい食べなアカンのでしょうか?

 

 

腹が減ってて当たり前

 

もちろんその場で「なんでいっぱい食べなアカンの?」とか言ってませんよ(笑)

そこまで空気読めない人間じゃありません。

 

でも、いろんな所で聞きますよね、この「いっぱい食べや」ってセリフ。

特に子供のころ、親や親戚や近所のおっちゃんやおばちゃんから言われた記憶があります。

その刷り込みが多分半端ないんだと思いますが、「たくさん食べることは良いことだ」という観念が出来上がっているんですよね。

「いっぱい食~べるキミが好き~♪」っていう謎のダイエットCMソングがありますが、確かにご飯を美味しそうにたくさん食べる人って、明るくて元気な雰囲気を放ちます。

それはそれで素敵なことですよ。

 

でも実は、「たくさん食べる」ということと、「カラダに良い」というのを単純に結びつけることはできません。

人間のカラダは、「空腹」を基準に作られているからです。

 

幸せなことに、僕たちの周りにはたくさんの食べ物があります。

「捨てられる量」が社会問題になるくらいたくさんある。

はっきり言って、こんな環境は人類史上初のことです。

毎日食うや食わずやの生活をしていた時代のほうがはるかに長いんですよね。

 

人類が生まれてから、狩りと採集で生計を立てていた時代が200万年続きました。

それだけ長い間、「今日のマンモス狩りに失敗したらわしらの村が滅びるんじゃ…」みたいな生活をしてたわけ。

 

農業が始まったのは1万年前。

200万年から比べたらごく最近の話ですよね。

それまでの狩猟・採集に比べたら安定した食料を確保できるようになりましたが、それでも、たびたび起こる災害や異常気象で不作続きのこともあって、飢きんでたくさんの人が亡くなってきたんです。

 

今みたいに、100円あればいつでもおにぎりが買えるなんて環境は、ここ数十年の話です。

ですから、僕らのカラダは、空腹を基準に作られているんです。

てことは、空腹の状態で生き延びるための機能が満載だということです。

 

数年前、カロリーを制限すると寿命が伸び、病気になる確率も低くなるという研究が脚光を浴びました。

お腹いっぱいエサを与え続けたサルと、腹7分目くらいのエサを与え続けたサルで比較して明らかになったことです。

科学論文誌「Science」に掲載されました。

 

左が「たくさん食べたサル」で右が「少食のサル」です。

だいたい同い年です。

なのに眼ヂカラが全然違いますね。

毛並みも右の方がふさふさして、背筋も伸びてる。

「少食」の方が若いでしょ?

もちろん実際にはこの2匹だけじゃなくて、数十頭ずつのグループで実験してますよ。

Caloric Restriction Delays Disease Onset and Mortality in Rhesus Monkeys
http://www.sciencemag.org/content/325/5937/201.short

 

てことで、少なくともサルの実験では、「たくさん食べなアカン」は否定されました(笑)

 

 

空腹はいいコトだらけ

 

僕らは空腹を嫌います。

ちょっとお腹が空いたら何かを口に入れてしまいます。

大人になったらカラダを大きくする必要なんてないのに、「たくさん食べなアカン」と思ってガツガツ食べる。

ちなみに、僕も家のご飯が美味しくて、

今夜も食べ過ぎてしまったんですけどね(笑)

 

とにかく、満腹を目指して食べます。

でも、これはずいぶん損をする食生活なんです。

せっかく備わっている、空腹を生き抜く機能が働かないんですから。

空腹時に発動すると言われているカラダの機能にはこんなものがあります。

 

1.サーチュイン遺伝子の活性化

長寿遺伝子と言われる遺伝子が活発になります。

DNA自体の老化を防ぐなどの働きがあって、かなり根本的なアンチエイジングに関わっている事がわかってきています。

この遺伝子はお腹が空かないと働きません。

 

2.オートファジーの活性化

細胞の中では日々たくさんのタンパク質が作られていますが、その時にわりとたくさんゴミが出ます。

そのゴミを掃除する働きが「オートファジー」と呼ばれる機能です。

オートファゴソームという掃除機みたいなやつが細胞の中にいて、せっせと掃除してます。

これもある程度の時間空腹が続かないと働きません。

 

3.胃腸の回復

実は消化吸収ってとんでもなく重労働です。

食事によって得られたエネルギーの3割以上が次の消化吸収に使われると言われるくらい過酷なことです。

なので、1日3食腹一杯の食生活は胃腸に相当な負担をかけます。

空腹は胃腸の睡眠時間です。

睡眠時間を削ればそれだけ効率は落ちてきます。

胃腸が十分回復してから次の消化吸収を行うほうが効率がいいんですね。

 

 

多分他にもいろいろあると思いますが、主だったところはこんな感じです。

空腹を楽しめるようになると、カラダはみずみずしさを保てるということです。

 

だいぶ、「たくさん食べなアカン」の洗脳が解けてきましたか?

 

 

カラダを満たせ

 

「空腹感」は大抵の場合、「勘違い」です(笑)

だって、空腹でヤバい時のために僕らは脂肪を蓄えています。

本当に栄養が足りないときはその脂肪が分解されて糖分やケトン体というエネルギー源に変換されて体中にばらまかれます。

だから、僕らのカラダにはちゃんと栄養があるんです。

 

空腹感は勘違いです。

あまり相手にしなくて大丈夫。

 

あ、めまいとかするようならそれは低血糖状態なので、なんか糖分とってくださいね。

ただ、カラダが必要としている栄養素はきちんとカラダに入れて上げる必要があります。

このへんはいつも栄養学セミナーでお話していますが、タンパク質、脂肪、ビタミン・ミネラル。

これらはまんべんなく必要です。

食事でしっかり摂りたいですね。

食物繊維も腸内細菌を育てるために必要です。

 

米やパン、麺などの炭水化物は、そんなにたくさん要りません。

たしなむ程度で大丈夫。

 

これが逆の人が多いんですよね。。。

 

空腹感は勘違い。

お腹を満たす必要はないんです。

カラダが必要としているものを、必要としている量入れてあげる。

そのための知識を持つ。

 

「お腹を満たすな、カラダを満たせ」

 

これでいきましょう。

いいキャッチコピーできたなぁ^_^

 

んで、たまにはハメ外して、

うまいもんたらふく食う。

美味しいものを食べる事は人生最大の喜びの一つですからね。

ストイックに生きるのも、明るく楽しく生きるのもどちらも楽しいと思います。

 

生涯美味しいものを食べられるように、少食で生きるというのもオツな生き方じゃないですかね?^_^

 

 

 

 

アトピー改善アドバイザー

桒野靖士(くわのやすし)

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

1980年生まれ、大分県出身。 大阪大学卒業後、大手メーカーに経営企画スタッフとして勤務。 入社の数ヶ月後からアトピー性皮膚炎を発症。 2年間ステロイドを使うが改善が見られなかったため、25歳のとき脱ステを決意。 激しいリバウンドの最中に出会った分子栄養学に可能性を感じ、ほぼ独学で学ぶ。 3年間の試行錯誤の末、アトピーの症状はすべて消えた。 しかしその後、ココロの不安定さから人間関係やお金の問題に悩むこと更に3年。 仕事を転々とし、最後は1年間の無職無収入を経験。 自分を変えたいと心理学や感情について独学で学ぶ中で、1冊の本をきっかけに社会復帰。 自分にできることは何かを考えた末、アトピーの体験・知識を伝えることを決意。 アトピー改善アドバイザーとして全国で講演やカウンセリングを行い、「アトピーを味わい尽くすと、人生が変わる」というメッセージを伝えている。