出版のお知らせ

2018年11月に初の書籍が出版されました!

酵素のことを理解すると栄養学がよく分かる

こんにちは。

アトピー改善アドバイザーの桒野靖士(くわのやすし)です。

 

もうすぐ5ヶ月になる息子のオムツを替えてたら、おしっこを顔にぶっかけられました。

あたふたしながらなんとか対処して、新しいおむつを付けようとしたら、2発目をぶっかけられました。

人生何が起こるかわかりません(笑)

 

あ、そうそう、ご報告させてください^_^

僕はメルマガを配信していますが、そのメールは「リザーブストック」というサービスを使って発行しています。

なんと、このリザストを使っている約15,600名の中で、2016年のメルマガ読者増加数において、僕のメルマガ「アトピーを味わい尽くすと、人生が変わる」が30位を獲得しました!

はい、1位とかじゃないんで、すんません…(笑)

微妙…とか言わない(笑)

これも毎号毎号読んでくださってる読者の皆さんのおかげです。

ありがとうございます。

今年も多くの人に読んでいただける、魅力的な文章を発信していきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。

まだご登録いただいていな方は、こちらからお申込みください。

【無料メール講座】アトピーの6つの側面「アトピックキューブ」

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アトピーの全体像をまとめた全8回のメール講座からスタートし、その後は、ブログやメルマガで反響の大きかった記事をまとめたバックナンバー集をお送ります。

お楽しみに^_^

 

 

さて、本題。

今日は、分子栄養学を語る上で、鍵となる物質「酵素」について。

言葉は聞いたことあるけど、なんだかよくわからない存在ですよね。

実は、酵素のことが大枠だけでも理解できると、分子栄養学の全体像がぐっと分りやすくなるんです。

まるでミクロの世界の工具箱。酵素の世界を覗いてみましょう^_^

 

酵素は体内の「工具」

僕らのカラダは細胞の集まりです。

成人でいうと40兆ほどの細胞で構成されていると言われています。

酵素はこの細胞の中で絶えず作り出されているタンパク質の一種です。

その種類は4000種とも5000種とも言われます。

 

僕らの細胞が作り出せるタンパク質は10万種類。

これらのタンパク質は大きく分けると「材料タンパク」と「酵素タンパク」に分類できます。

 

材料タンパクは筋肉とか骨とか皮膚とか髪の毛とか、こういうやつね。

筋肉はアクチンとミオシンというタンパク質でできてるし、骨はコラーゲンというタンパク質を基礎としてその周りにカルシウムをくっつけて作られます。

皮膚(表皮)や髪の毛はケラチンというタンパク質でできています。

これが材料タンパク。

 

一方、酵素タンパクはカラダの部品となることはありません。

何をしているかというと、「ぶった切り」です。

わかりやすいのは「消化酵素」ね。

お米食べると甘みを感じますよね?

あれは、唾液の中にアミラーゼっていう消化酵素があって、そいつらが米の中のデンプンをぶった切って、マルトースっていう糖分に変えるから甘みを感じるのね。

アミラーゼの仕事はこれだけです。

他のことには使えません。

デンプンをぶった切ってマルトースを作る。以上。

別の言い方をすれば、アミラーゼはデンプン専用のノコギリです。

 

他にも、リパーゼっていう消化酵素は「脂肪」専用のノコギリだし、プロテアーゼっていう消化酵素は「タンパク質」専用のノコギリ。

牛肉の白い脂身部分はリパーゼがぶった切って、脂肪酸とグリセリンに分解します。

赤身部分はプロテアーゼがぶった切って、数種類のアミノ酸に分解します。

 

アルコールを分解するのも酵素の仕事。

アルコール脱水素酵素やアルデヒド脱水素酵素が働くことで、アルコールがぶった切られて酢や水や二酸化炭素といった人体に無害なものへ作り変えられていきます。

 

全身に酸素を運ぶ赤血球。

酸素の運搬は、ヘモグロビンというタンパク質が酸素を吸着して、必要な場所で放出することで実現しています。

このとき、必要な場所で放出するためには、誰かに酸素をひっぺがしてもらわなければなりません。

それもシトクロムb5レダクターゼとかいう酵素がやっています。

 

カラダの中ではこんなふうに、物質のぶった切りが色んな所で行われています。

つまり、無数の「化学反応」が起こっています。

こういう化学反応のほぼ全てに、酵素が絡んでます。

 

実際には「ぶった切り」以外にも、くっつけたり、選別したり、結びつけたり、

いろんなパターンがあります。

まるで、工具箱のようでしょ?

ノコギリ、

接着剤、

溶接機、

漏斗(ろうと)、

ロープ、

結束バンド…

いろんな工具を使って、体内で絶えず化学反応が起こっているんです。

 

僕らのカラダが動いているのは、化学反応のおかげ。

みなさんが今この文章を読めているのも、

網膜⇒神経⇒脳へと電気信号が伝達されているからですが、この電気信号を伝える物質も酵素によって生み出されています。

 

1つの酵素は1つの化学反応だけを担当します。

数千種類の酵素がカラダにあるということは、数千種類の化学反応が僕らのカラダを動かしているということですね。

 

酵素がなければ僕たちはただの肉の塊です。

アプリが一つも入っていないスマホみたいなもの。

材料タンパクで作られたハードのなかで、酵素タンパクというアプリケーションが働いているというのが地球上の生物なんです。

 

酵素が果たす役割の大きさ、イメージしていただけました?

 

酵素が働くために必要な「補酵素」

酵素はタンパク質の一種です。

でも、タンパク質だけで酵素として働くことはできません。

別の栄養素がくっついて初めて工具が完成します。

 

ノコギリは金属の刃で木を切る工具ですが、

刃の部分だけでは使えませんね。

柄の部分があるから握って使うことができるわけ。

 

それと同じで、

「タンパク質の部分(刃の部分) + 他の栄養素(柄の部分)」

が揃って初めて機能することができます。

 

「他の栄養素」として使われるのは、多くの場合、別の酵素やビタミン、ミネラルです。

タンパク質でできた酵素の本体に、ビタミンやミネラル、それらを使って作られた別の酵素がくっついて、きちんと働ける酵素が完成するというイメージですね。

こういう「他の栄養素」の部分は、補助因子とか補酵素とか言われます。

栄養学の世界では、「補酵素とは…」みたな細かい定義があって、ビタミンは補酵素とは呼ばないとか、めんどくさい話があるんですが、そこら辺はもういいよね(笑)

 

僕はそういうのを全部ひっくるめて「補酵素」として捉えています。

 

酵素が僕らのカラダ中のあらゆる化学反応を司っていて、その酵素が働くためには、ビタミンやミネラルと言った補酵素が必要。

って話です。

 

昔からよく親に、「野菜食え!ビタミン取れ!」って言われてきましたよね。

でも、なぜそんなにビタミンが必要なのかって、そこはなかなか説明してもらえませんでした。

でも今日の話がわかると、ビタミンがなくなると死ぬってことがよくわかると思います。

もし僕らのカラダにビタミンが一粒も入ってこなくなったら、カラダに残ったビタミンを使い果たした時点で死亡します。

酵素が働けなくなって、体内で化学反応が起こせなくなって、単なる肉の塊になるからね。

 

「酵素」と「補酵素」について知っておくと、分子栄養学の話題について、より理解しやすくなると思います。

 

体調がすぐれないというとき、どこかの酵素の働きが鈍っている可能性があります。

そこの酵素がバンバン働けるようになると、体調が回復に向かっていくわけです。

だから、どこの酵素にどんなビタミン・ミネラル・別の酵素が必要なのかを解き明かしていって、不足分をガンガン投入するというのが、分子栄養学による体質改善の基本なんです。

 

どうでしょう?

「酵素」ってなんとなく、「野菜に含まれてる栄養」だと思ってたり、「選択洗剤の成分」だと思ってたりする方が

多いんですよね。

もしかしたら、みなさんも元々持ってたイメージと違うと感じたかもしれませんね。

 

さて、この酵素たち、実は僕ら一人ひとりの「体質を決めている」らしいのです。

 

酵素のくぼみ

酵素には「くぼみ」があります。

まん丸な形してるわけじゃなくて、凹んでる部分があるってことね。

で、そこに補酵素がはまったり、ぶった切るターゲットがはまったりすると、酵素の機能が発動するという、ざっくりいうとそういう仕組みです。

 

例えば、アルコールを分解する酵素は、ビタミンB群の一つ「ナイアシン」がはまるためのくぼみとアルコールがはまるためのくぼみを備えています。

そこにカポッとナイアシンとアルコールがはまると、アルコールが分解されるわけです。

 

ほとんどの酵素がこういうふうに働いてると思ってください。

でも、アルコールを分解する酵素に、他の補酵素がはまってしまったら困ってしまいますよね。

 

実は、アルコール分解酵素のくぼみは、ナイアシンだけがピッタリはまる形になっています。

だから、他のビタミンなどははまることができません。

カラダってほんとによく出来てますよね。

 

酵素の「くぼみ」に特定の補酵素の「突起」がはまる。

この話は、鍵穴と鍵の関係に似ているので、「鍵穴と鍵」理論と呼ばれています。

そのまんま(笑)

酵素の働きにとって

 

「くぼみ」がとても大切な要素だということ、イメージしていただけましたか?

 

 

くぼみには個性がある

「酵素はタンパク質だよ」ってお伝えしました。

僕らのカラダを形作っている40兆個の細胞の中では、延々とタンパク質の製造が行われています。

「僕らはタンパク質を生み出すために生きている」と言ってもいいくらい、

それは生命の営みの中心となる活動です。

 

酵素もその営みの中で常に生み出され続けているわけです。

体内で生み出される酵素は数千種類。

タンパク質全体では10万種類。

そんなに多種多様なタンパク質を、細胞たちはどうやって作り出しているんでしょうね?

実はそこには「遺伝子」が関わってるんですが、この話をし始めるといつまで経っても終わらないのでやめにします(笑)

 

簡単に言うと、同じ種類のタンパク質でも、僕が作ったもの他の人が作ったものでは、微妙に形が違うんです。

遺伝子が関わってるからね。

ちょっとずつ違うの。

つまり、「個性」がある。

 

同じアルコール分解酵素でも、僕のアルコール分解酵素とみなさんのアルコール分解酵素は、ちょっとだけ形が違う。

当然、くぼみの形もちょっと違う。

実はこの「くぼみの個性」が、「体質」に深く関わってるんですよ。

 

くぼみの形が体質を決めるくぼみの形が違うってのは、つまり「鍵穴」の形が違うってことです。

一方、鍵となるビタミンやミネラルは基本的にいつも同じ形をしています。

 

アルコール分解酵素の例で言えば、ナイアシンっていう鍵に対して、鍵穴の形が人によって微妙に違うんです。

実際のドアの鍵でも、気持ち良くカチャッと回る鍵穴と、何回ガチャガチャやっても開かない鍵穴ってあるじゃないですか。

あんな感じで、鍵穴に個性がある。

そうするとね、もしかしたら、、、

みなさんのアルコール分解酵素の鍵穴は、ナイアシンが「はまりやすい」形をしてるかもしれない。

だとしたら、みなさんの肝臓ではいつでもアルコールを分解する準備ができていると思いませんか?

 

もしかしたら、、、

僕のアルコール分解酵素の鍵穴は、ナイアシンが「はまりにくい」形をしているかもしれない。

だとしたら、僕の肝臓ではアルコール分解酵素がなかなか働かないでしょうね。

 

補酵素が「はまりやすい」くぼみを持っているか、「はまりにくい」くぼみを持っているか。

それは、人それぞれの遺伝子によって差があるってことです。

その差が、酵素の働きやすさを決めている。

 

で、働きにくい酵素ってのは誰しも持っていて、アルコール分解の酵素が働きにくければ酒に弱いし、ウイルスに対抗するための酵素が働きにくければ風邪ひきやすいし、皮脂を作るための酵素が働きにくいければ乾燥肌になる、、、

ってわけです。

 

これが「体質」。

なので、分子栄養学の世界では、補酵素となるビタミンやミネラルを大量に摂ることを勧めます。

 

働きにくいのは、酵素に補酵素がはまりにくいからです。

でも、何度も何度もチャレンジすれば、いつかははまるんです。

 

開けにくい鍵も、何度か回せば何かのはずみでカチャって回るでしょう?

それと同じで、「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる戦法」ですね。

 

ビタミン・ミネラルが大量にカラダに入ってくれば、酵素とぶつかる確率が上がります。

分子栄養学を知っている人が、ビタミン摂れ〜!って一生懸命伝えているのは、ただただ、酵素と補酵素が出会う確率を上げたいから。

 

出会いが多ければ多いほど、運命の補酵素と出会う確率が上がる!

こうやって酵素が運命の補酵素と出会って、自分の才能をフルに発揮できるようになると、

「あれ?最近悪酔いしないな。。。」

「あれ?去年より風邪引いてないな。。。」

「あれ?去年より肌が潤ってるな。。。」

って感じで体質が変わっていくという理屈です。

 

当然、これだけですべて説明できるほど、僕らのカラダは単純ではないでしょう。でも、とても大きな要素だと思います。

 

酵素のことがわかると、栄養学がぐんと分りやすくなる。

ちょっと難しい話もあったと思いますが、興味のある方は何度か読み返してイメージを掴んでみてください。

かなりはしょって書いてます。

もっと正確な知識が欲しい方は、ご自身でも調べてみてくださいね!

 

 

 

 

じゃ、寒い日が続きますが、

 

酵素をフル稼働して乗り切りましょう^_^

 

 

 

 

アトピー改善アドバイザー

桒野靖士(くわのやすし)

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

1980年生まれ、大分県出身。 大阪大学卒業後、大手メーカーに経営企画スタッフとして勤務。 入社の数ヶ月後からアトピー性皮膚炎を発症。 2年間ステロイドを使うが改善が見られなかったため、25歳のとき脱ステを決意。 激しいリバウンドの最中に出会った分子栄養学に可能性を感じ、ほぼ独学で学ぶ。 3年間の試行錯誤の末、アトピーの症状はすべて消えた。 しかしその後、ココロの不安定さから人間関係やお金の問題に悩むこと更に3年。 仕事を転々とし、最後は1年間の無職無収入を経験。 自分を変えたいと心理学や感情について独学で学ぶ中で、1冊の本をきっかけに社会復帰。 自分にできることは何かを考えた末、アトピーの体験・知識を伝えることを決意。 アトピー改善アドバイザーとして全国で講演やカウンセリングを行い、「アトピーを味わい尽くすと、人生が変わる」というメッセージを伝えている。