出版のお知らせ

2018年11月に初の書籍が出版されました!

僕、アトピーは病気ではないと思うんです

 

こんにちは。

アトピー改善アドバイザーの桒野靖士(くわのやすし)です。

 

3/6は「アトピー生活応援セミナー」、3/7は「栄養でカラダが変わることが腑に落ちるセミナー」と2日連続のセミナーでした。

2日とも来てくださったり、イギリス在住の方が来てくださったり、なんとも嬉しい限りです。

いつも好き勝手言って、医学的根拠があるのかもわからないような僕の話を、聴きたいと言ってくださる方がおられることに、ありがたいなぁと感じながらお話しています。

感謝しています。

 

さて、最近僕のブログを読み始めたという方もいらっしゃると思うので、今日は僕のアトピーの考え方の根っこの部分を改めて掻いておこうと思います。

あ…、書いておこうと思います(笑)

アトピーの事ばっかり書いてるので、パソコンが「掻く」の変換を覚えちゃうんですよね(笑)

 

 

アトピーは病気なのか?

 

社会人になってすぐにアトピーが出てきた僕は、最初、皮膚科へ相談に行きました。

この症状は「皮膚の病気」だと思ったからです。

僕以外にも多くの人が、「アトピーは病気である」と思っているでしょうね。

 

でも、数年間の試行錯誤でアトピーが消えた経験と、その後の研究で得た知識から考えると、今の僕はアトピーを「病気」と表現することに違和感を覚えるんです。

 

「病気」という言葉の代わりに、僕は「状態」や「傾向」という表現をよく使っています。

 

今はたまたま

痒みが出たり、

赤くなったり、

肌がガサガサになったりするような、

カラダがそんな「状態」にある。

そういう状態を引き起こす「傾向」を持っている。

 

ということだと捉えています。

 

アトピーは「肥満」に似ています。

肥満は「病気」ではないですよね?

あ、まあ病気とか遺伝子異常とかが原因で肥満になることはあるかもしれませんが、ここで言っているのは、一般的な食べ過ぎや運動不足とかのやつです。

確かに肥満は人体の理想型から考えると、「はみ出して」はいますね

でも、はみ出しているからと言って、病気とは言わないでしょう?

多分それは、食生活を見なおしたり、運動量を増やしたりすることによって、脂肪を減らすことができるということをみんなが知っているからです。

 

アトピーもそれと同じだと思うんですよ。

スタンダードな皮膚の状態からは「はみ出して」いる。

でも、だからといって「病気」とは言わない。

 

もし、「太る仕組み/痩せる仕組み」を誰も知らなかったとしたら、肥満も病気の一つと考えられてしまうかもしれませんね。

そんな世界ではきっと、

「脂肪が増えたら病院へ行って、

脂肪を減らすお薬をもらって、

その薬で脂肪の量をコントロールして、

肥満と上手に付き合っていく」

みたいな事が行われるでしょう。

仕組みがわからないのだから、それも仕方のないことかもしれません。

でも、「太る仕組み/痩せる仕組み」をある程度知っている僕たちから見ると、なんか変なコトやってるな~って感じですよね。

 

アトピーについて見てみるとこれにそっくりなことをやっているんじゃないかと思えるんですよ。

皮膚に現れた症状を抑えることだけやっている。

本質がどこにあるのかわからないままに、とにかく日々の生活を送れるようにしようって。

 

たしかに、普通に生活できるってのは意義のあることですよ。

でも、当事者の僕たちからすれば、それだけでは期待はずれなんですよね。

アトピーを「病気」だと捉えている限り、この現状を変えることは難しい気がしています。

 

 

医療とのミスマッチ

 

ま、「病気」じゃないなんていうと、じゃあ「病気」の定義ってなんなのよ?みたいな話になって、僕の言いたいこととズレてきそうですね。

もうちょい正確に言うと、アトピーは従来の「病気の治療」と同じ捉え方では解決することが難しいと僕は考えているんです。

 

現代の医療は「病気の原因を見つけること」をテーマに進歩してきたんですよね。

一昔前までは、人類の死因の第1位は「感染症」でした。

結核菌、コレラ、チフスなどの細菌感染。

マラリアなどの寄生虫感染。

長い間、そういう病との闘いを続けていたんです。

 

そんな中、顕微鏡が発明され、

パスツールとかコッホとか

北里柴三郎とか志賀潔とか野口英世とかががんばって

感染症の原因が「細菌」や「寄生虫」だということがわかっていったんです。

これは世紀の大発見の連発でした。

 

原因がわかってしまえば、あとはそれを消しさるための成分を見つければ治りますよね。

それで、抗生物質や抗寄生虫薬が発明されて、細菌感染、寄生虫感染が怖いものではなくなっていったわけです。

 

今では先進国において感染症で死亡する人はほとんどいなくなりました。

これが、現代医療の最大の功績です。

多くの人の命を救いましたし、安心して暮らせる社会ができました。

そういう功績があるので、医学の世界では、「原因を特定して、駆除する」というのが医学的アプローチだとされているようです。

 

でも、アトピーって感染症じゃないので、その発想では永遠にたどり着かないような気がするんです。

現代の医療とアトピーという病気はミスマッチな感じがします。

事実、アトピーが増え続けているこの40年くらいの間、コントロール法は進歩しましたが、治療法は確立されていません。

もちろん日夜アトピーのことを研究し続けておられる、研究者の方、お医者さんには心からの敬意と感謝を表します。

ただ、大きな方針転換がどこかで必要なんじゃないかと、一患者として感じているということです。

 

そういう意味で、「病気」と捉えて、その原因を特定し、駆除しようという発想をちょっと横においてみてはどうかと思うんです。

なので、僕のアトピーセミナーではいつも、

アトピーという「状態」を生み出しているカラダの「傾向」に着目していきましょう

という話を最初にさせて頂いています。

 

 

「治療」というより「ダイエット」

 

「病気」というより「状態・傾向」。

そう考えると、アトピーから抜け出すための取り組みは、「治療」というよりも、「ダイエット」に近いものになります。

 

普段の食生活や、

肌のお手入れや、

メンタルケア。

 

そういったことで、自分のカラダの「傾向」をアトピー傾向から遠ざけていく。

そうするとアトピーの状態ではいられなくなります。

 

脂肪がたまりやすい傾向をたまりにくい傾向のカラダに変えていくのに似ています。

だから「ダイエット」。

 

「治療」はお医者さんが施すものです。

でも、「ダイエット」は自分で取り組むものです。

他人が腹筋しても自分の筋肉は増えません。

自分が何回腹筋できるかにかかっていますよね。

 

アトピーの「ダイエット」も同じなんです。

人任せにはできませんし、他人に強要されるようなものでもありません。

食事を見直す上で、我慢が必要な部分もあります。

面倒な保湿をこまめに行う必要もあるかもしれません。

それを自分の意思と行動で続けて行くことになります。

 

正直、すっごくめんどい。

 

だから、それでもやってみようって気持ちになるまでは、別にやらんでいいと思ってます。

そろそろアトピーとおさらばするタイミングだなと感じるのであれば、それはダイエット開始の合図かもしれません。

 

 

と、僕はこんな感じでアトピーを捉えています。

アトピーをどういうものとして捉えるのか?

ぜひみなさんも考えてみてください。

なにが正解かは僕にもわかりませんが、捉え方を変えることで、向き合い方も変わります。

 

それがきっかけで、急に突破口が見つかることもあります。

ぜひ広い視野で、色んな角度からアトピーを眺めてみることからはじめてみてください。

 

今後もセミナーやりますので、使えそうなら使ってくださいね。

 

 

 

 

アトピー改善アドバイザー

桒野靖士(くわのやすし)

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

1980年生まれ、大分県出身。 大阪大学卒業後、大手メーカーに経営企画スタッフとして勤務。 入社の数ヶ月後からアトピー性皮膚炎を発症。 2年間ステロイドを使うが改善が見られなかったため、25歳のとき脱ステを決意。 激しいリバウンドの最中に出会った分子栄養学に可能性を感じ、ほぼ独学で学ぶ。 3年間の試行錯誤の末、アトピーの症状はすべて消えた。 しかしその後、ココロの不安定さから人間関係やお金の問題に悩むこと更に3年。 仕事を転々とし、最後は1年間の無職無収入を経験。 自分を変えたいと心理学や感情について独学で学ぶ中で、1冊の本をきっかけに社会復帰。 自分にできることは何かを考えた末、アトピーの体験・知識を伝えることを決意。 アトピー改善アドバイザーとして全国で講演やカウンセリングを行い、「アトピーを味わい尽くすと、人生が変わる」というメッセージを伝えている。