出版のお知らせ

2018年11月に初の書籍が出版されました!

アトピーを抜け出すために最も必要なことは「思考力」

 

こんにちは。

アトピー改善アドバイザーの桒野靖士(くわのやすし)です。

 

僕は、ブログやメルマガでアトピーについて書いていますが、答えや正解を広めているという感覚は全く持っていません。

ですので、それを期待している方には、物足りない感じがするかもしれません。

いつもどこか曖昧というか、歯切れが悪い(笑)

 

なぜそういう発信の仕方をしているかというと、それは本人が考えることだからです。

 

僕は考えるきっかけを放り込んでいるだけ。

だから答えを発信する必要はないと思っているんです。

 

大切なことは、仕入れた情報や知識から、何を考えて、どんなふうに実践するか。

 

実際、アトピーから抜けだした人や、アトピーのままでも自分の道を行きている人は、みんな本当に「考えて」います。

考えぬいた結果、アトピーから抜け出したり、自分のスタンスを確立したりできているんです。

 

「私だって考えてるよ!」って方もいらっしゃるでしょう。

考えたからと言ってすぐに抜け出せるわけではありません。

また、「それって、考えたことになってないよね…」って場合もあります(汗)

 

今日は、「思考力」について考えてみます。

ややこしい(笑)

 

これは、僕の情報発信のノウハウ集でもあります。

なので、もっと分かりやすい文章を書きたいと思っている方とか、これから人に伝えるってことをやってみたいという方にも、役に立つかもしれません^_^

 

 

最も邪魔なもの

 

考える上で一番邪魔なもの、それは「先入観」ではないでしょうか。

 

先入観があると、情報がスムーズに入ってきません。

例えば…

長年、医師として活躍してきた長島さんは自分の息子も医者にしたいと考えています。

 

この一文を読むと、多くの方が長島さんは男性だとイメージしたのではないでしょうか?

 

でも、性別についての情報はどこにも書かれていませんよね。

なぜ男性?

 

医師は男性が多い。

「ナガシマ」という響きが巨人のミスター長嶋を連想させる。

 

なんかそういうことが重なって、男性が浮かんでしまうだけです。

これが先入観の力なんですね。

インプットされた情報が、脳に届いた瞬間にねじ曲がっている。

 

女性が浮かんだって方もいらっしゃるかもしれませんね。

それはなぜでしょうか?

そこにも何か先入観があったのでは?

もし先入観がなければ、

「性別はどっちだろう?」という疑問を持つ、

あるいは、

「男女どちらの可能性もある」という余白を残す

などの反応になるでしょうからね。

 

僕は何かを考えるとき、自分の中にどんな先入観があるかを注意深く見ます。

 

例えば、ステロイド。

 

「ステロイドは塗らない方がいい。」

これ、答えはまだ分かっていません。

議論の真っ最中ですよね。

 

それなのに多くの人が、「塗るべきではない」ということを信じていたりします。

これ、先入観ですね。

 

僕はこれを取っ払って考えた結果、

「ステロイドを塗るかどうかということと、アトピーから抜け出せるかどうかは関係がないのかも」

という仮説にたどり着きました。

 

この発想は僕に広い選択肢を与えてくれたんですよね。

「塗ってはいけない!」と考えていた時期からすると、とても自由になった気分です。

 

こうやって自由になった段階で、改めてステロイドというものを眺めてみると、今まで見えなかった等身大のステロイドが見えてきました。

ステロイドにはステロイドの役割がある。

生活を楽にしてくれる、仕事に就けるようになる。

見た目がキレイになってココロも軽くなる。

製薬会社、研究者の努力でずいぶん改善されてきている。

昔は副腎へのダメージが深刻だったけど、今のステロイド(軟膏)は副腎にほとんど影響を与えない。

 

でも、限界もある。

カラダの中のアトピー傾向まで改善することはできない。

アトピーから抜け出すには、やはりなにかしら生活を見直す必要がある。

 

マイナス面もある。

皮膚が薄くなるなどの副作用があるので、長期間の連続使用には向かない。

キレイになると油断して体質改善を意識できなくなる。

 

っていう薬。

そう捉えると僕の中で、必要なときには力を借りてもいいよねって話になって、肩の力が抜けました。

 

先入観の存在を意識して、それを外して考えてみる。

「正しい」とか「間違っている」とか、「良い」とか「悪い」という判断をしない。

その状態で見えてくるものが、等身大に近い見え方じゃないかなと思うんです。

等身大に見ることができると、肩の力が抜けるし、その見え方を発信すると、読んだ人のココロも軽くなる。

 

そういうことだと思います。

 

 

感情は邪魔か?

 

一昔前からロジカルシンキングっていうのが流行っています。

論理的思考ってやつね。

僕もこれはすっごくすっごく大事な技術だと思うんです。

 

でも、ロジカルシンキングって、結構誤解されてると思う。

なんか、「感情を排除して合理的に考えること」をロジカルシンキングだと思っている人がたくさんいる気がするんですよね。

 

違う違う。

論理的に考えるというのは、あらゆる側面から物事をありのままに捉えて、自分なりの結論を導き出す力のことを言うんです。

「すべての人は感情を持っている」という事実を無視して考えた結論なんてクソだと思う。

 

おっと、すみません。言葉が汚い(笑)

しかも先入観&決めつけ(笑)

 

ま、それがクソかどうかは置いといて、「すべての人は感情を持っている」は事実と言っていいと思うんですよね。

「私は感情がありません」という人もいますが、無感情は非常に強い感情だと捉えることもできます。

それだけ、感情を拒否したいということだから。

 

なんにせよ、あらゆる場面に感情が存在することを前提に考えるのは、「等身大に」世界を眺めるためには、必要なことだと思います。

 

でも感情のことを考えるってすごく難しいですよね。

それは、

気持ちいい感情(楽しいとか嬉しいとかワクワクとか)は

ポジティブな感情=「良い」感情

で、

嫌な感情(苦しいとか悲しいとか腹立つとか)は

ネガティブな感情=「良くない」感情

っていう先入観があるからじゃないかと思うんです。

 

僕はあるタイミングから、感情に「良い」も「悪い」もないと考えるようになりました。

先入観を取っ払ったんですね。

感じたくない感情もあるけど、それはそれで意味があって、人生のスパイスなのかもしれないと。

 

確かに、苦い思いをするけども、苦味って料理に欠かせないものだったりするわけです。

「苦い=不幸」っていうのがそもそも間違ってるかもしれない。

「苦いと感じられる=幸せ」かもしれない。

 

そんな可能性に目を向けた瞬間に、世界の見え方がガラッと変わりました。

これが等身大の見え方なのかは自分でもわかりません。

ただ、「苦い=不幸」と思っていた時に比べると、はるかに自由な感覚です。

 

このブログには「アトピーを味わい尽くすと、人生が変わる」というタイトルをつけていますが、これは「苦いと感じられる=幸せ」かもよっていう投げかけでもあるんです。

 

論理的に考えるというのは、感情を排除することではないし、自分の主張を押し通すためのものでもありません。

先入観を取っ払って、感情だろうがスピリチュアルだろうがオカルトだろうが、あらゆる「可能性」に目を向けて、自分にとって最適な方向を見つける力のことだと思います。

 

 

考え方のスタイルをいくつか持つ

 

僕はもともと(10代後半~20代の間の話かな)

すごくネガティブで、

自分に自信がなくて、

そんな自分が嫌いで、

感情を切り離して物事を考えるタイプでした。

 

そうすると、どうしても「なぜ」ばかり考えるんですよ。

なぜ僕はアトピーなのか?

なぜ僕はこんなに嫌な人間なのか?

なぜ僕は人を愛することができないのか?

なぜ僕は自分勝手なのか?

なぜこんなことになったのか?

 

コンピュータのプログラムを書いてると、バグって無限ループにハマることがあるんですよ。

そうするとパソコンは動かなくなります。

 

人間も答えのないテーマに「なぜ?」を投げかけると、脳が無限ループにハマり、エネルギーを浪費した末にフリーズします。

僕も何重にも無限ループを走らせた結果、生きる屍のようになりました。

 

「なぜ?」を考えることが悪いというわけではありません。

その思考パターンのおかげで、僕はこのブログのネタに困ることがないのです。

テーマはいくつだって思いつく。

「なぜ?」の天才かもしれません(笑)

 

でも、一つの思考パターンに頼っていると、そのパターンが持つ落とし穴にハマるかもしれないよ、ということです。

多くの人は、考えるときの思考パターンを1種類しか持っていないように思います

そのパターンが活きるときもあれば、そのパターンのせいで結論にたどり着かないということもあるんですよね。

 

ですから、いくつかの思考パターンを身につけておくというのは、とても大切なことです。

思考パターンは訓練で身につける事ができますからね。

まあ、簡単ではないかもしれませんが、例えば、「なぜ?」で行き詰まったら、「どうすれば?」に変えてみる。

 

なぜ僕はアトピーなのか?

どうすればアトピーから抜け出せる?

に変える。

 

「どうすれば?」という質問は「なぜ?」よりも行動に結びつきやすいという特徴があります。

「栄養の摂り方を変える」みたいなアイデアが生まれるからです。

 

当然「どうすれば?」には弱点もあります。

当てずっぽうになりやすいんです(笑)

背景を理解せずにアイデアばかり出しても、あんまり効果が出ないことが多いですからね。

普段「どうすれば?」ばかり考えている人は、一生懸命ペダルを漕いでいるけど前に進まないそんな空回り感を感じているかもしれません。

 

ですから、「なぜ?」で背景を理解し、「どうすれば?」で行動に結びつけるみたいな、合わせ技が必要なんです。

 

他にも、

「過去の経験から考える」か「未来の希望に目を向ける」か。

「自分で何とかしようとする」か「人の助けを借りようとする」か。

「当たって砕けろ」か「石橋を叩いて渡れ」か。

 

思考パターンはいろんなものがあります。

そしてどんな思考パターンで考えるかによって、結論が大きく変わってきます。

逆に言うと、いつも同じ思考パターンだと、いつも似たような結論にたどり着くってことです。

堂々巡りですね。

 

だから、

「考えても答えが出ないんです」

って方は思考パターンを増やすということをやってみるといいかもしれませんよ。

 

なので、僕は、思考が煮詰まってきたら、パターンを変えることにしています。

 

あ、今は「自分で何とかしようとする」パターンで考えてたな。

じゃ、ちょっと視点を変えて「人に助けてもらう」パターンに行ってみよう。

みたいな。

 

これは器用な人にしかできないように見えるかもしれませんが、本当に器用な人というのは、いくつもの思考パターンを同時に走らせる人のことです。

僕は、1つずつしかできません。

器用なのではなくて、訓練で身につけたものです。

誰でも訓練すれば身に付きます。

 

ただ、多くの人は、自分の思考パターンを気に入っていて、「これが正しい」と思っています。

そういう意味では、その思考パターンにもメリットとデメリットがあるんだということを知ることが最初のステップでしょうか。

 

ぜひご自身の思考パターンを分析して、

少ないレパートリーに収まってしまっていないか?

デメリットにはまっていないか?

を観察してみてくださいね。

 

そうそう、実は僕はこんなふうにいろんなパターンで考えたことを発信しているので、いろんな思考パターンの人に受け入れられるんだと思います。

 

分かりやすいと言われたり、

勉強になったと言われたり、

ココロが軽くなったと言われたり、

希望が持てたと言われたり、

長年の疑問が解消されたと言われたり。

 

うん、それ全部考えたもんね( ̄ー ̄)

 

思考についてはまだまだネタが出てきそうですが、今日はこの辺で。

 

アトピーから抜け出すには、アトピーを味わい尽くして人生を変えるには、思考力が欠かせません。

ぜひ、自分のことをよくよく観察して、先入観を外してみてください。

そして、多くの人にとっての一番大きな先入観は、「自分とは〇〇な人間だ」というものです。

それを外すことができたら、人生が変わります。

 

さて、僕ももっともっと思考力を磨いていこう^_^

 

 

 

 

アトピー改善アドバイザー

桒野靖士(くわのやすし)

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

1980年生まれ、大分県出身。 大阪大学卒業後、大手メーカーに経営企画スタッフとして勤務。 入社の数ヶ月後からアトピー性皮膚炎を発症。 2年間ステロイドを使うが改善が見られなかったため、25歳のとき脱ステを決意。 激しいリバウンドの最中に出会った分子栄養学に可能性を感じ、ほぼ独学で学ぶ。 3年間の試行錯誤の末、アトピーの症状はすべて消えた。 しかしその後、ココロの不安定さから人間関係やお金の問題に悩むこと更に3年。 仕事を転々とし、最後は1年間の無職無収入を経験。 自分を変えたいと心理学や感情について独学で学ぶ中で、1冊の本をきっかけに社会復帰。 自分にできることは何かを考えた末、アトピーの体験・知識を伝えることを決意。 アトピー改善アドバイザーとして全国で講演やカウンセリングを行い、「アトピーを味わい尽くすと、人生が変わる」というメッセージを伝えている。