こんにちは。
アトピー改善アドバイザーの桒野靖士(くわのやすし)です。
メルマガ読者様が500名を超えました。
密かに目標にしていた数字。
「無料〇〇プレゼント!」とか、読者登録キャンペーンとかを一切やらずに、自然と集まった方々です。
最初の500名はそういう感じで集めたいと思っていたので、実現できて嬉しい^_^
「アトピー」っていう狭いテーマのメルマガにこんなにたくさん集まってくださって、ありがたいことです。
読者の皆さま、これからも配信は不定期ですが、ブログには書かない内容を配信することも多いので、楽しみに読んでくださいね^_^
さて、今日のテーマは「ホルモン」。
「ステロイドホルモン」とか、「ホルモンバランス」とか、アトピーについて調べていると、なにかと目にする言葉です。
でも、それがいったい何なのか、よくわからないですよね。
まず、焼肉で食べるホルモンと、僕らのカラダの中で分泌されるホルモンは全く関係ありません。
僕は以前はこの二つを同じものだと思っていました(笑)
焼肉屋さんのホルモン。
あれは関西発祥の名前という説がありますね。
もともと日本には内臓を食べる文化がほとんどなくて、全部捨ててたんですよね。
それをもったいないということでメニューに出す際に、「捨てる」「もの」という意味の関西弁「ほる(放る)」「もん」⇒「ホルモン」と名づけたのが始まりだそうです。
ほんまかな?(笑)
ま、とにかく別もんなので、混乱しないでくださいね。
僕らのカラダで作られるホルモンは、「モード変換スイッチ」のような役割をするものです。
カラダにはいろんなモードがある
スマホっていろんなモードがありますよね。
マナーモード
機内モード
車載モード(最近あまり聞かないな)
おやすみモード
などなど。
もっと細かく言えば、
無線LANのON/OFF、
日本語入力/アルファベット入力、
フリック入力/連打入力、
写真モード/動画モード
などなど、たくさんのモード切り替えができ、それによって用途を使い分けたり、機能を制限したりできるわけです。
実は、僕たち人間にもいろんなモードがあります。
例えば「睡眠モード」。
起きてる間とは全く違う状態ですよね。
目をつぶっていて、思考はストップし夢を見たりして、カラダもほとんど動かない。
昼間は「活動モード」。
思考が常に回っていて、自由に動くことができ、周囲の状況を目や耳でキャッチしています。
真逆ですよね。
そしてこのモードが切り替わる時に必要なのが、「ホルモン」です。
睡眠前には「メラトニン」というホルモンが出て、睡眠モードへと切り替わっていきます。
起きる時間が近づくと、体内には「コルチゾール」というステロイドホルモンの一種が湧いてきて、活動モードへと切り替わるんです。
思春期には男女それぞれ、男性ホルモンと呼ばれるテストステロン、女性ホルモンのエストロゲンなどが分泌され始め、男性モード、女性モードのスイッチが入り始めます。
それによって身体つきが変わってくるわけです。
女性は妊娠・出産にまつわるモード切り替えを頻繁に行いますよね。
その度にホルモンを上手に使いこなしています。
月経周期をコントロールしているのはこの4つのホルモンだと言われています。
- エストロゲン
- プロゲステロン
- オキシトシン
- テストステロン
各ホルモンによって、月経・排卵・性欲などが変化して、その都度カラダに劇的な変化が起こっています。
妊娠したら妊娠モードに入るため、プロゲステロン、エストロゲンがグッと増えます。
出産モードに入るには、オキシトシンが子宮を収縮させて陣痛を起こしてくれなくてはなりません。
こんなふうにカラダのモードをガラッと変化させるスイッチ。
それがホルモンなんです。
「ホルモンバランス」の意味
ホルモンが「モード切替スイッチ」だという事がわかると、「ホルモンバランス」という言葉の意味もずいぶんわかりやすくなります。
必要なときに必要なホルモンが出て、モード切り替えのメリハリがついている状態をホルモンバランスが保たれていると言うんです。
毎日夕方になったらメラトニンが出る。
明け方になったらコルチゾールが出る。
ここぞという勝負時にはアドレナリンが出る。
落ち着きたいときにはセロトニンが出る。
こんなふうに、モードの切り替えがパッパッと行われる状態を保ちたいものですよね。
でも現代を生きる僕たちは、このモード切替を邪魔することをたくさんやってしまっているのが実情なんです。
特に「ストレス」から逃れる事はとても難しいですよね。
「ストレス」というのは「生命の危険回避機能」です。
「恐怖」や「不安」といった感情。
あれはもともと肉食動物に襲われた時なんかに、「命が危ない!」と察知するためのものです。
なので、恐怖や不安を感じたら僕たちのカラダは「にげる&たたかうモード」に切り替わります。
敵をやっつけるか逃げるか、それしか助かる道はないわけですから。
その時に湧くホルモンが「アドレナリン」と「ステロイド」です。
この2つのホルモンの作用は強力で、一瞬でカラダ中の血流を変化させます。
内臓への血流を止めて、筋肉と脳へ集中させます。
筋力アップと集中力アップのためですね。
よくある「火事場のクソ力」はこれのせいだと思います。
また、「逃げる」と「戦う」に必要のない機能は全てOFFになります。
免疫機能もその一つ。
「ステロイド軟膏」によってアトピーの症状が抑えられるのは、この働きによるものなんです。
こうして「にげる&たたかうモード」になれば、逃げ足は早くなるし、腕力も上がるので、助かる見込みが上がりますよね。
このモードのおかげで、僕たちの祖先は、大自然の中を生き延びてきたわけです。
ところが、現代の僕たちが感じるストレスの相手は肉食動物ではありません。
厳しい上司だったり、
ご近所付き合いだったり、
クラスメイトだったり、
夫婦関係だったり、
親子関係だったり、
家計簿だったり。
そういうものに対して、「恐怖」や「不安」を感じるようになっています。
で、ややこしいことに、僕たちの脳は、相手が肉食動物であろうが、奥さんであろうが、「怖いもんは怖い」ということで、「生命の危険回避命令」を出してしまうんです。
そうすると、カラダは見事にアドレナリンやステロイドを出しまくって、「にげる&たたかうモード」に入ります。
ライオンなら逃げてしまえばそれでおしまいですが、人間関係やお金の問題となると、なかなか逃げ切ることができませんよね。
延々と続く「にげる&たたかうモード」です。
本来はそんなに長時間続けるべきモードじゃないんですよね。
パッと逃げてさっとおしまい。
そういうモードなんです。
これが長いこと続いてしまうことで、内臓には血が行かず冷えていきます。
消化吸収もうまく行きません。
免疫力も激減です。
こうやって、病気になりやすいカラダになってしまう。
これがストレスが万病の元と言われる理由です。
モードの切り替えを上手に行えないという「ホルモンバランス」の乱れがカラダを弱らせてしまうという典型ですね。
モードを切り替えてアトピーから抜け出す
アドレナリンやステロイドを作っているのは、「副腎」と呼ばれる臓器。
さすがに毎日毎日、何時間もホルモンを作らされると疲れます。
「昔はライオン来た時だけ働きゃよかったのにな~」
疲労が溜まっていくと、副腎はだんだんと弱ってきます。
アドレナリンやステロイドを作れなくなってくるんです。
ステロイドは免疫の調整役もやっていますから、それが出ないとなると、アレルギーを抑えこむこともできなくなりますよね。
ある年から急に花粉症が出始める人がいますが、あれはもしかしたら、副腎が疲れきっているからかもしれません。
アトピーがなかなか良くならないという人も、副腎の疲労を疑ってみてください。
副腎疲労の一番の兆候は、朝起きるのがツラいということ。
起きる時にでるホルモン「コルチゾール」。
あれはステロイドホルモンの代表格なんです。
副腎が疲れているとこれが出ないので、起きることができないんです。
僕もアトピーに悩んでいたころ、朝起きれなくて困っていました。
最強と呼ばれる目覚まし時計にも全く気づかないくらい。
ですから、そういう方にとっては強制的にモードを変えてあげることが必要かもしれません。
ストレスの原因から離れるということです。
仕事を辞めるとか、
転職するとか、
離婚するとか、
転校するとか。
物理的に距離を置くことは、
手っ取り早い解決ですよね。
実際、仕事を辞めたらアトピー消えたっていう話はよく聞きます。
あるいは、
モノの見方を変える、
自分の在り方を変える、
ということも必要かもしれません。
同じ状況であっても、どんな前提でその状況を見るかによってストレスに感じる度合いは大きく変わりますから。
この世は危険な場所だ/安全な場所だ
ちゃんとしなきゃ/できなくてもいい
自分には可能性がある/ない
みんなつらい/みんな実は楽しい
自分は愛されている/いない
どんな前提で生きているかということが、ストレスを生んだり消したりします。
こんな油断しきった状態、しばらくなってないな~って方もいらっしゃるのでは?
本を読んだり、腕の良いカウンセラーに付いたりして、ご自身の前提を変えてみるというのもアリだと思います。
ホルモンはモード切り替えスイッチ。
特定のモードに居続けるとホルモンバランスが乱れる。
切り替えができない環境なら、そこから離れてみる。
在り方を見直す。
というお話でした。
ホルモンはココロとカラダを結ぶ物質でもあり、人生にも深く食い込んでくるものです。
どんな「モード」で生きるのか。
アトピーをきっかけに、そんなことをじっくり考えてみるのもいいですね。
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