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2018年11月に初の書籍が出版されました!

ステロイドの毒素が抜けるとアトピーは治るのか?

 

こんにちは。

アトピー改善アドバイザーの桒野靖士(くわのやすし)です。

 

よくこんな話聞きませんか?

  • ステロイドを使うと皮膚に毒素が溜まる
  • リバウンドはステロイドの毒が抜けていっている過程
  • 毒素が抜けきった時にアトピーは治る

 

僕はこういう話に納得したことがないんです。

僕も脱ステ&リバウンドを経て、アトピーから抜け出すことのできた人間ですが、今振り返ってみても、あのリバウンドという現象が、ステロイドの毒素を外に出していた時期だと言われても、しっくりきません。

 

今日は改めて、ステロイドのことを考えてみましょう。

 

あ、はじめに言っておきますが、僕はステロイドが良いとか悪いとかいう議論がしたいのではありません。ステロイドのことを等身大に捉えておきたいんです。多くの人は、「依存しすぎ」か「怖がりすぎ」なんです。

ありのままを捉えておきましょうよ。って話です。

 

 

ステロイドは善悪で語れない

以前にも書いたことがありますが、ステロイドをやめたからと言って、アトピーが治るわけではないんです。これは周囲の脱ステ経験者を見渡してみればわかります。脱ステ後10年経ってもアトピーのままという人だっています。

逆に、ステロイドを塗っていていつの間にかアトピーが消えたという人もいます。

ですから「ステロイドをやめればアトピーが治る」とは言えないと思うんですよね。

 

また、アトピーは重症化すれば生活に支障が出てきます。仕事ができないとか、眠れないとか。そういう場合に、ステロイドで症状を抑えて生活の質(QOL)を上げると言うのは、とても大きな救いだと思います。

 

皮膚が薄くなるなどの副作用があるので、長い期間使い続けるような種類の薬ではないと思いますが、選択肢としては「アリ」だと思っています。

一概に「悪」だとか「善」だとか言えないということです。

 

 

毒素ってなんすか?

「ステロイドの毒素」と言われると、何かすごく悪いものを皮膚に塗っていて、それが蓄積していくような印象を受けますよね。僕もこの話を聴いて、ステロイドを塗るのが嫌になったことを覚えています。

でも、よく考えたら、なんのことを言ってるのかさっぱりわからないのです。あまりに言葉の説明が少ないんですよ。「毒素」ってなんのことを言っているんでしょうか?

 

ここでちょっといろんな説を検証してみましょう。

(1)ステロイド自体が毒

ステロイドと言うのは、僕らが体内で作っているホルモンです。副腎という臓器で作っています。

ですからそもそも毒ではありません。

 

(2)副腎が働かなくなる

従来は、皮膚から浸透してきたステロイドが体内のホルモンバランスを崩し、副腎が働きにくくなるというのが、とても厄介な副作用だったんです。

しかし、近年のステロイド軟膏はずいぶん改良されていて、皮膚から浸透して体内に入ってきたステロイドは、すぐに分解されてステロイドではなくなります。

※ただし、こういう改良が加えられる以前のステロイドを長期間使用していた場合は、副腎が弱っている方が多いようです。

※いつ頃からこういう改良が行われたのかについては、僕も知りません。知ってる方がいらしたら教えて下さい。

 

(3)過酸化脂質(酸化コレステロール)が皮膚に蓄積する

確かにステロイドの主成分は脂肪です。ステロイドの「ステロ」はコレステロールの「ステロ」なんです。で、皮膚に塗ったステロイド軟膏の脂肪分が酸化して皮膚に溜まるという説がずいぶん以前からあります。

しかし、このことを証明した論文はないんです。そんな難しい話じゃないので、「ステロイド=過酸化脂質」理論を主張してる人たちでサクッと実験して証明できそうなものですが、ないんですよね。

論文が全てではないですが、証拠がないのに主張はできないですよね。これも今のところ眉唾です。

 

(4)色素沈着を起こす

色素沈着はステロイドのせいではありません。激しい炎症を経験した皮膚は、必ず黒ずみます。ステロイドを使わなくても、アトピーの炎症が起こった場所は黒くなります。

 

 

という感じで、こうやって見ていくと、「ステロイドの毒素が溜まっていく」という言い方にぴったり当てはまる現象が見当たらないわけですよ。

てことで、僕は「ステロイドの毒素」がなんのことなのかさっぱりわからないんです。

 

 

リバウンドってなんなの?

では、あのリバウンドという壮絶な現象はなんなんでしょうか?

 

確かに、体内に入ってきた毒素を強引に外に出していると説明されると、そうなのか!と思ってしまいます。でも、ステロイドは毒ではないわけですから、あんな強引なやり方をしなくても、普通に分解して排泄できます。

では、なにが起こっているんでしょうか?

 

これは僕の仮説ですが、

「虫歯に痛み止めオンリー理論」

を提唱しています。

 

歯科医(S):「おー、これはまさしく虫歯だね。痛み止め出しときますね~」

患者(K):「え?そういうもんなんですか?」

S:「痛くなったらまた来てください」

K:「わかりました」

【1ヶ月後】

K:「ちょっと痛いんで薬ください」

S:「分かりました~。強いの出しとくんでこれで様子見てください」

【3ヶ月後】

K:「まだ痛いんですけど、これで治っていくんですか?」

S:「虫歯って治んないからね、痛み止めでコントロールするしかないよ」

【1年後】

K:「やっぱり薬だけでは治らないと思うんで、この薬やめよう」

K:。。。「痛っっっっっっっってぇぇええ~~~~~~!」

 

分かりました?虫歯に痛み止めだけを出して、治るわけないですよね。「歯、掘れよ!掘って埋めろよ!」っちゅう話です(笑)

痛み止めで痛みは感じなくても、その間も症状は進行していきます。どんどん状況は悪化していくのに痛みは感じない。あるとき、痛み止めをやめる。飲み始めた頃に比べて、症状はずいぶん悪化してるわけですから、そりゃ激痛が走ります。

これを「リバウンド」というわけです。

 

ステロイドを塗っている間、体内はより「アトピー傾向」に傾いていってます。症状は出ないけど、「傾向」は強くなっている。あるとき、ステロイドをやめる。塗り始めた時よりアトピー傾向が強いわけですから、見たことないくらいの症状が出る。

 

つまり、「それが本来の姿」ということです。

薬の力で見えなかっただけで、その間にカラダはごっついアトピーになってるんです。だからごっつい症状が出て当たり前。ステロイドのせいで症状が出たのではなく、あなたの今の実力がその症状なんだということです。

 

これが「虫歯に痛み止めオンリー理論」です。

痛み止めはとてもありがたいお薬です。僕も時々使いますよ。でも、同時に、原因を突き止めて、その原因を取り除くことをやっていかないと、症状が消えている間に、病状は悪化しているということになりかねないわけです。

 

アトピーの人のカラダには、

  • アレルギー体質
  • 炎症体質
  • 皮膚バリアの弱さ
  • 腸の疲労
  • 副腎の疲労

と言った傾向があります。

そこにアプローチせず、症状だけを抑えていたのでは、リバウンドの餌食になってしまいます。

 

ステロイドを使うか使わないかはどちらでもよいですが、カラダの中のアトピー傾向を改善するということをやるかやらないかが全てなんです。

 

「虫歯に痛み止めオンリー」はオンリーだからダメなんです。「痛み止め&掘って埋める」ならOKです。

「アトピーにステロイドオンリー」はオンリーだからダメなんです。「ステロイド&アトピー傾向改善」ならOKです。

 

「毒素」とか「リバウンド」とか、言葉の印象で物事を決めつけていませんか?

聞きかじった一つひとつの言葉について、背景をきちんと知って、自分の言葉で理解していく。これってとても大切なことだと思うんです。

 

僕の言っていることも鵜呑みにせず、ご自身の知恵とココロで確かめていってくださいね^_^

そうすればきっと道が開けてきますから。

 

 

 

 

アトピー改善アドバイザー

桒野靖士(くわのやすし)

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

1980年生まれ、大分県出身。 大阪大学卒業後、大手メーカーに経営企画スタッフとして勤務。 入社の数ヶ月後からアトピー性皮膚炎を発症。 2年間ステロイドを使うが改善が見られなかったため、25歳のとき脱ステを決意。 激しいリバウンドの最中に出会った分子栄養学に可能性を感じ、ほぼ独学で学ぶ。 3年間の試行錯誤の末、アトピーの症状はすべて消えた。 しかしその後、ココロの不安定さから人間関係やお金の問題に悩むこと更に3年。 仕事を転々とし、最後は1年間の無職無収入を経験。 自分を変えたいと心理学や感情について独学で学ぶ中で、1冊の本をきっかけに社会復帰。 自分にできることは何かを考えた末、アトピーの体験・知識を伝えることを決意。 アトピー改善アドバイザーとして全国で講演やカウンセリングを行い、「アトピーを味わい尽くすと、人生が変わる」というメッセージを伝えている。