ステロイドを等身大に眺めてみよう【1】

アトピー業界(業界というのが適切かわかりませんが)は大きく2つの陣営に分かれて、論争を繰り広げています。

「ステロイド派」と「脱ステロイド派」の二大陣営です。

アトピーとステロイドは今や切っても切れない関係で、必要だという人もいれば、絶対に使ってはいけないと主張する人もいます。医師の間でも意見は真っ二つです。

でも僕は、この論争にあまり意味を感じていません。

 

ステロイドはアトピー治療の中心

ほとんどのアトピーの人は、皮膚科に行ってステロイドを処方された経験をお持ちでしょう。

皮膚科学会のアトピー治療ガイドラインでステロイドの使用が勧められているので、医療の現場では、ステロイドを使った治療が中心となっています。

<参考>

 

なのでアトピーを発症した人の多くがステロイドを処方され、その結果、おそらく多くの方がステロイドのおかげで症状を改善していると思います。

実際、ステロイドの「炎症を抑える力」は絶大で、アトピーの症状でどれほど肌が荒れていても、3日も使用すれば痒みも赤みもなくなり、綺麗な肌が出来上がります。その恩恵を受けている方はかなり多いと思います。

 

悪名高いステロイド

しかし一方では、絶対に使ってはいけない“怖い薬”というイメージを持った方も多くおられます。

これはいろんな理由があると思いますが、一つには、ステロイドを使ってもアトピーが治らなくて、不信感を感じたという方が多いからだと思います。

僕自身も2年間ほどステロイドを使用していましたが、その間、改善したという印象はあまりなくて、「その場しのぎ」で使っている感じでした。額だけに出ていた湿疹が、全身に広がってしまったのも、ステロイドを使用していた間のことです。

インターネットで「アトピー ステロイド」などと検索してみると、むしろ症状が酷くなったという体験談がごろごろ出てきますし、マスコミ等でもネガティブな報道をされることがあります。そういう情報に触れる機会が多いためだと思いますが、8割近くのアトピーの方とそのご家族が、「ステロイドを使いたくない」と考えているようです。

<参考>

 

僕も2年間ステロイドを使用した後、ネットの情報を見て、「ステロイドを使っている以上、アトピーは治らない」と思い込み、脱ステロイドの道を歩むことを決意しました。持っていた数種類のステロイドとプロトピック軟膏(非ステロイドの免疫抑制剤)をゴミ袋に放り込み、そのままゴミ置き場に持って行った時のことは、今でもはっきりと覚えています(笑)相当な決意だったと思います。

しかし、今振り返ってみれば、僕は大きな勘違いをしていたように思えるのです。

<次回へ続く>

 

 

 

 

アトピー改善アドバイザー

桒野靖士(くわのやすし)

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

1980年生まれ、大分県出身。 大阪大学卒業後、大手メーカーに経営企画スタッフとして勤務。 入社の数ヶ月後からアトピー性皮膚炎を発症。 2年間ステロイドを使うが改善が見られなかったため、25歳のとき脱ステを決意。 激しいリバウンドの最中に出会った分子栄養学に可能性を感じ、ほぼ独学で学ぶ。 3年間の試行錯誤の末、アトピーの症状はすべて消えた。 しかしその後、ココロの不安定さから人間関係やお金の問題に悩むこと更に3年。 仕事を転々とし、最後は1年間の無職無収入を経験。 自分を変えたいと心理学や感情について独学で学ぶ中で、1冊の本をきっかけに社会復帰。 自分にできることは何かを考えた末、アトピーの体験・知識を伝えることを決意。 アトピー改善アドバイザーとして全国で講演やカウンセリングを行い、「アトピーを味わい尽くすと、人生が変わる」というメッセージを伝えている。