アトピーはとにかく痒い。僕は全身に症状があったので、24時間どこかが痒かったです。
これだけ痒いと、誰か何とかしてくれと助けを求めたくなります。夜も眠れず、夜中に一人で「もうやめてくれ!」って叫んだこともあります。隣の人、怖かったでしょうね(笑)いやぁ、申し訳ない。
でもそんな周りのことなんか気にしてられないくらい、つらかったんだと思います。
その痒みとどのように向き合うかを書いてみたいと思います。
痒みは治まらないという事実
よくある質問で、
「痒みはどうしたら治まりますか?」
「痒みの対処法を教えてください」
というものがあります。
僕の答えはこうです。「治まりません(笑)」
まあ、こっちは笑って答えますが、相手は大抵顔が引きつります(笑)ごめんなさいね。
アトピーは痒いものです。痒くなかったらアトピーじゃない。痒さこそがアトピーのアトピーたる所以なんです。そこの痒い状態から抜け出す唯一の方法はアトピーそのものから脱出することなんです。
このことを受け入れるのが、実はアトピー脱出の「スタートライン」だと思います。
僕はアトピー改善アドバイザーと名乗っていますが、痒みをなくす方法は知らないのです。時間をかけて自分のカラダを変えていく以外に方法がない。残酷な事実かもしれませんが、そこからスタートしないことには、自分のカラダと向き合うことができないのです。
「アトピー」っていう幽霊が自分に憑りついたと考えましょう。その幽霊は幽霊のくせに傷つきやすいんです。自分が一番得意とする、痒がらせるという技を封じられると、すねてしまって成仏できない。だから一度、「お前はすごく痒い!それでこそアトピーだよな」とか言って認めてあげると、しばらくは調子に乗って居座ると思いますが(笑)、いずれ成仏します。
「痒み」と「アトピー」は一体のもの。切り分けて考えることはできないと思っています。それがアトピーと向き合うということではないでしょうか。
我慢できないなら
それでも我慢できないということはありますよね。そんな時、選択肢は以下の3つでしょうか。
- 1.掻く
- 2.冷やす
- 3.ステロイドを塗る
「掻く」ということについては前回書きました。「掻くと悪化するから掻くな」と注意されますが、気にせず掻いちゃっていいと思ってます。どうせ止められたって我慢できませんからね(笑)
痒い部分は冷やすと一時的に痒みが和らぎます。夏は通勤でカラダが火照って、余計に痒く感じていたので、アイスノンを職場に持って行ってましたね。職場に着いたらまずは炎症の酷い部分をアイシング。
痒みによって仕事ができないなど、生活の質が低下していると感じるなら、ステロイドを使うこともありだと思います。以前の記事で書きましたが、ステロイドも昔に比べずいぶん改良されています。副作用も小さくなっているので、それほど怖がらなくてもよいでしょう。
スタートラインに立つ準備を
結局、痒みから解放されるのはアトピーから脱出したときなんです。それはアトピーだった頃とは全く違う世界です。今現在、僕の中ではこれが当たり前のようになっていますが、あの当時の痒みを思い出すと、今の状態が本当にありがたいです。
この状態を作ることができたのは、まず痒いということを受け入れたからだと思っています。…うーん、いや、当時の感覚では「受け入れた」というより「諦めた」に近かったかもしれません。
いずれにしても、アトピーと痒みは一体だということを認識してからでないと、前に進めないのではないかと思っています。だから、アトピーと向き合うには、結構なココロの準備が必要だと思うのです。
今、痒くて苦しい方、時間かかってもいいので痒みを受け入れてみてください。きっとそれがスタートラインになると思いますよ。
ご家族や周りの方も、そんな本人のココロの準備を温かく見守ってあげてください。
アトピー改善アドバイザー
桒野靖士(くわのやすし)
アトピーの全体像がわかるメール講座
無料メール講座「アトピーの6つの側面 アトピックキューブ」配信中!
全7回+1回のメールが毎日1通ずつ届きます。
- 第1の側面:アレルギー体質 Part1
- 第1の側面:アレルギー体質 Part2
- 第2の側面:炎症体質
- 第3の側面:乾燥肌・敏感肌
- 第4の側面:腸内環境
- 第5の側面:副腎疲労
- 第6の側面:メンタル
- 番外編:僕が29歳年収3万円のうつ状態から這い上がってきた話
全8回が終わった時点で購読解除されていなければ、無料で読めるメルマガバックナンバー集(過去に有料メルマガで配信したものから抜粋したもの)もお届けします。
読み続けるとアトピーから自由になるメルマガ
不定期でお届けする書き下ろしメルマガ。月額216円(税込)です。
カラダの仕組みとココロの仕組みの両面からアトピーについて考え続けることで、アトピーの捉え方はシンプルになっていきます。
お伝えしたいのは「答え」ではなく、考え方や思考のプロセス。
巷に溢れるアトピー情報に振り回されることなく、自分の軸で考え、行動したい方にオススメします。
こちらからご登録ください。登録解除はいつでもできます。
全国各地でセミナーを開催しています
セミナー情報はこちらに記載しています。また上の無料メール講座にご登録いただくと、常に最新情報をお届けいたします。
コメントを残す