色素沈着は消えるのか?

「風立ちぬ」2回目見て、1回目より泣きました(笑)あの映画はヤバいです。

 

こんにちは、

アトピー改善アドバイザーの桒野靖士(くわのやすし)です。

 

話は全く変わりますが、アトピーの人、特に女性にとって、アトピーによって起こった色素沈着が消えるのかどうかというのは大問題ですよね。セミナーでもよく出る質問です。

今日は「色素沈着の真実」第2弾です。

 

色素沈着は日焼けみたいなもの

先日の投稿でも書きましたが、色素沈着はステロイドによっておこるものではありません。皮膚で炎症が起こった場所では、自然と色素沈着が起こります。

⇒ 色素沈着の真実

 

では、実際に起こってしまった色素沈着は消えるんでしょうか?

結論から言うと、消える場合と消えない場合があります。

 

色素沈着のメカニズムは、基本的には日焼けと同じですから、日焼けが消えるように、色素沈着も消えていきます。でも、日焼けと同じように、シミとして残ることもあります。

ただし、これは僕の仮説ですが、アトピーによる色素沈着が、シミとして残る可能性は日焼けよりも高いかもしれません。

 

日焼けはなぜ消える?

夏の間にこんがり焼けても、いつの間にか肌は元の色に戻りますよね。

あれはなぜかというと、肌には新陳代謝という生まれ変わりの機能を持っているからです。いわゆる「ターンオーバー」ですね。

皮膚は大きく3層に分かれていて、表面から順に

「表皮」

「真皮」

「皮下組織」

と呼ばれ、ターンオーバーは「表皮」で起こる現象です。

 

日焼けすると、表皮と真皮の境目辺りにある「メラノサイト」という細胞からメラニン色素が放出されます。

この図を見てください。

※画像はWikipediaから

濃いピンク部分が「表皮」、薄いピンク部分が「真皮」。「Melanocyte」がメラノサイトです。メラニン色素は、表皮側の細胞に浸み込んで、細胞を黒く染めます。染まった細胞が表面に上がってくるので、皮膚が黒くなったように見えるわけです。

でもそのうち、黒く染まった細胞もターンオーバーによって垢としてはがれおち、下から染まっていない細胞が上がってくるので、いつの間にか元の色に戻っていくんです。

アトピーの炎症によって起こった色素沈着もこれと同じで、黒く染まった細胞が、垢として落ちて、下から染まっていない細胞が上がってきたら元の肌色に戻るということです。

もちろん炎症がすっかり治まっていないと、いつまでも黒い細胞が生み出されてしまうので、元の色に戻ることは難しいと思います。まずはアトピーの症状を改善することに力を注ぎましょう。

ただ、加齢によって、ターンオーバーの働きは弱くなりますし、速度も落ちてきます。ターンオーバーの機能が十分でない場合は、元の色に戻るのに、ずいぶん時間がかかったり、戻らなかったりすることもあるでしょう。

こういう部分がシミと呼ばれるものです。ただ、こういうタイプのシミならば、ターンオーバーを起こしやすい状態を作ってあげることで、消えることもあると思います。

ターンオーバーを促進する方法はいろいろありますよ。

  • タンパク質を摂る
  • 22時~2時の間は眠る
  • 寝る前には化粧を落として保湿をする
  • ビタミン・ミネラルを摂る(特にビタミンB2、ビタミンA、葉酸、亜鉛など)
  • ターンオーバーを促進するような基礎化粧品を活用する

などなど。

これはそのまま美容にもつながる話ですね。

 

消えないシミがある

しかし、シミの中には消えないものもあります。

メラノサイトが作ったメラニン色素は、基本的には表皮側の細胞に浸み込むんですが、真皮側の細胞に浸み込んでしまうことがあるんです。

表皮と真皮の間には、「基底膜」と呼ばれる膜があって、境界線の役割をしているんですが、この膜が破れていると、メラニン色素が真皮側に落ち込んでいきます。そして真皮の細胞を黒く染めてしまいます。

さて、この黒く染まった真皮の細胞は、どうなるでしょうか?

先ほど書いたように、ターンオーバーは「表皮」で起こる現象です。「真皮」では起こりません。なので、黒く染まった真皮の細胞は、ターンオーバーに乗らないのです。どれだけターンオーバーを促進しても、悲しいかな、垢となって落ちることはありません。

こうなってしまうと、黒く染まった細胞が真皮内に永遠にとどまることになり、「消えないシミ」になるというわけです。

基底膜が破れてなければこんなことにはならないんですが、紫外線や活性酸素によって、どうしても破れることがあります。普通は年齢を重ねるうちに自然と破れる場所は増えていくので、年齢と共にシミが増えてくることになります。

これは僕の仮説ですが、アトピーの人の場合は、皮膚で炎症が起こっているので、皮膚で発生する活性酸素の量は普通の人よりもかなり多いと思います。

そうすると、どうしても基底膜は破れやすくなり、消えないシミができる確率は高くなると考えられますよね。

 

消えないシミ対策

消えないシミへの対策は、基本的には予防しかありません。基底膜を守るんです。

アトピー改善後の色素沈着やシミが気になる方は、今の内から抗酸化を徹底しましょう。

ビタミンA・C・Eと各種ポリフェノールの摂取が基本です。ポリフェノールなどは食事からとれる量は、ごく微量なので、良質なサプリメントを摂ることをお勧めします。

それからやっぱりタンパク質ですね。皮膚の材料を切らさないように、サプリメントも活用して、どんどん送り込んでください。

 

傷跡も含めて…

ま、それでも100%予防できる保証はないので、ある程度は覚悟しましょう(笑)

アトピーに限らず、いろんなカラダのトラブルには、後遺症とまでいかなくても、なんらかの傷跡が残るものです。

自分がアトピーだったという記憶というか、記録というか、それを含めて自分だと思えるかどうかだと思います。

アトピーでも、アトピーじゃなくても。アトピーの跡が残っても、残らなくても。自分の価値は上がったり下がったりしないと思いますよ。

肌が白くてきれいな人は素敵ですが、そうじゃなくても素敵な人はたくさんいるという事実。素敵かどうかを決めるのは多分肌の色ではありません。

だから、色素沈着なんて気にしなくていいんですけどね(笑)

意外と、そういう気持ちになった時に、アトピーがすっと消えていったりするものじゃないかと思うんです。

 

 

 

 

 

アトピー改善アドバイザー

桒野靖士(くわのやすし)

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

1980年生まれ、大分県出身。 大阪大学卒業後、大手メーカーに経営企画スタッフとして勤務。 入社の数ヶ月後からアトピー性皮膚炎を発症。 2年間ステロイドを使うが改善が見られなかったため、25歳のとき脱ステを決意。 激しいリバウンドの最中に出会った分子栄養学に可能性を感じ、ほぼ独学で学ぶ。 3年間の試行錯誤の末、アトピーの症状はすべて消えた。 しかしその後、ココロの不安定さから人間関係やお金の問題に悩むこと更に3年。 仕事を転々とし、最後は1年間の無職無収入を経験。 自分を変えたいと心理学や感情について独学で学ぶ中で、1冊の本をきっかけに社会復帰。 自分にできることは何かを考えた末、アトピーの体験・知識を伝えることを決意。 アトピー改善アドバイザーとして全国で講演やカウンセリングを行い、「アトピーを味わい尽くすと、人生が変わる」というメッセージを伝えている。