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【Q&A】子どもに「アトピーは悪いこと」と植え付けてないかい?

こんにちは。

アトピー改善アドバイザーの桒野靖士(くわのやすし)です。

 

先日は息子が1歳を迎えたことへの感謝を伝えに、上賀茂神社へ行ってきました。青々と茂った芝生と周辺の森からのマイナスイオン。お辞儀して鳥居をくぐった瞬間から、スッと空気が変わる感じ。

伝統を守り続ける人と自然が一緒に作ってきた雰囲気です。歩いて行ける距離にこんな素晴らしい神社があるというのが、京都のいいところ^_^一気に豊かな気分になりました。

さて、息子が1歳を迎えるということで書いた先日のメルマガ、「子どものアトピー予防のために我が家でやっていること」について、いくつか質問やご意見を頂いていますので、順番に回答していきますね。

メルマガの内容をブログに転載したのがこちら。

子どものアトピー予防のために我が家でやっていること

2017年8月15日

メルマガの中で僕はこんなことを書きました。

もし息子にアトピーが出てきたら、謝ろうと思います。

「ごめん、パパもママも一生懸命やったけど、アトピー止められなかったわ。許してな。」

それで許してもらおう。すぐに許してもらえなくても、息子が30歳くらいになれば許してくれるかもしれない。

ほんで、彼は彼なりに、自分の幸せを感じ取れるようになっていくでしょう。

 

すると、こんなご意見が届きました。

 

メルマガをいつもみています。

お子さんにアトピーがでないように努力されてるみたいですね。

ちょっと気になったのが、アトピーになったら謝ろうと言っていましたが、それはアトピーが悪いものと息子さんは認知してしまうんではないでしょうか?

幸せとアトピーが別物という前の段落から信念が通ってない気がしました。

 

なるほどね〜。確かにこんな指摘がきてもおかしくない。

みなさんはどう思いましたか?

確かに僕はいつも「アトピーは不幸ではない」っていうことを言ってます。だったらアトピー出たからって謝るのっておかしくない?って話ですね。

僕は、「謝る」ことと「アトピーは不幸じゃない」って話は全く関係無いと思う。

この話題には、2つのテーマが隠れてると思います。

一つは「謝る」という行為の捉え方。

もう一つは「親の言動の影響度」。

 

じゃ、一つ目から行きまーす。

 

謝るのは愛の行為

多くの人にとって、心から謝るっていうのは意外とハードルの高いことだと思います。

僕もそうでしたが、多くの人が「謝る」という行為にこんな意味を持たせています。

  • 自分の否を認める
  • 自分が悪いことをした

確かにそういう時に「謝る」と、相手との溝を埋めることができて、人間関係を円滑にすることができますよね。

でも、「謝る」にはもう一つ重要な機能があります。それは、「感情を言葉にして洗い流す」ということ。

例えば、子どもが騒いでうるさくて、ついつい大声で怒鳴ってしまったとき。子どもはなぜ怒鳴られたのかを理解できません。自分は夢中で楽しい時間を過ごしていただけで、なんならお父さんお母さんも一緒に楽しんでくれていると思っていたりしますよね。

ところが急に怒鳴られるわけね。理由もわからないし、大声出されて怖いし、泣き出したりします。

親は親で、「なんで毎回毎回怒られても直らないんだ?」ってムシャクシャしたり、感情的になった自分を「やっぱダメな親だなぁ」と責めたりして、なんか後味悪い。

そんなとき、「さっきは大声出してごめんね。お母さん、やることがたくさんあって、上手にできなくてイライラしてたの。あなたのこと大好きだよ。ごめんね。」って言えたらどうですか?

「さっきは大声出してごめんね。お父さん、電話で大切な話をしてたから、大きな声で騒がれて困ってしまったんだよ。楽しく遊んでいたのにごめんね。」って言えたらどうですか?

それでいろんな感情が洗い流されるのを感じませんか?

謝るというのはどちらかが悪いことをしたということではなくて、状況の説明と感情の整理なんです。

「アトピーを防げなくてごめんね」も、これに通じます。

子供に対して伝えるんです。

親としてやれることを精一杯やってきたこと。

それでもあなたはアトピーになったこと。

それによって生活に支障が出てしまうであろうこと。

そしてこれからその症状をあなた自身のものとして抱えていくことになること。

それは大変なことだということ。

しかし、僕たち両親は、あなたがアトピーをどのように捉えていこうとも、変わらず愛しているということ。

そして、あなたならそれを、どんな形でかはわからないけど、乗り越えていけると知っていること。

そして、期待に添えない弱っちい親も、許して欲しいと。

許してくれなくても、僕たちは一方的に愛しているよと。

 

そこに、罪悪感はありません。だって、「アトピー=不幸」ではないからね。

「ごめんね」と「許してね」には、深い愛を込めることができると、僕は思うんです。

 

親の言葉がすべてを決めるわけではない

僕らは親の影響を多分に受けて育ってきました。

あの時親はこうしてくれた。

 

こんな言葉をかけてくれた。

っていう嬉しい記憶もあれば、

あの時親にあんなことをされた。

 

あんなことを言われた。

っていう腹立たしい記憶もあるでしょう。

親の言動に対して、僕らは強い印象を持っているので、親の言動が子どもの成長を決めると思いがちです。

でもね、僕これあんまり関係ないと思うんですよ。

いや、ゼロとはいいませんよ。当然、ボケ、カスばかり言われたら、多少なりとも子どもは傷つくでしょうしね。

でも、よーく回りを見渡してみてください。

めっちゃ内向的なお母さんの子どもがめっちゃ社交的だったりしません?
めっちゃ厳格なお父さんの子どもが落ち着き無かったりしてたりしません?

こういう親子での逆転現象って、人間の感情の仕組み上、よくあることなんですよ。

もっとよく観察すると、めっちゃ内向的なお母さんの子どものうち、お姉ちゃんはめっちゃ社交的で、弟は引きこもりがちとかもありますよね。

こういう兄弟での逆転現象も、よくあります。

何が言いたいかって言うと、親が何言ってたって、子どもはなんか背負って育つってこと。

完璧な親はいません。知らないうちに、何かしら心無い言葉や態度を示しているものです。知らないうちに、過度な期待を子どもに向けているものです。

それを子どもは受け取って、傷ついたり、無理をしたりして育っていきます。

 

また、発した言葉の意味と、受け取られた言葉の意味が違うこともよくありますよね。

「あんたはほんま穀潰しやな」

親は冗談で言った一言が、子どもには「僕はこの家の邪魔者なんだ…」になってるとか。

 

「◯◯くん、お兄ちゃんらしくてえらいね!」

親は純粋に褒めたつもりが、子どもは「そうか、お兄ちゃんらしくしてなきゃダメなんだ」になってるとか。

もうこうなったら、「知らんがな」の世界でしょ笑

親がどんなに気をつけても、子どもは何か背負いますよ。

これはね、それくらい子どもは親のことが好きなんです。好きすぎるから、とにかく好かれたい。好かれたくて好かれたくて、わけわからん解釈するの笑

そして背負った荷物で人生を偏らせていく。

そういうものじゃないかと思っています。

だから、子どもの人生を親がコントロールしようなんて、到底ムリだと諦めています。

僕は自分の在り方をできるだけシンプルに、フラットに保ちたいと思って日々生きてますが、そんな僕と接して、子どもが何を背負っていくのか?ってことには興味がありますね。

きっと、「えー、あのときのあのセリフがそうなっちゃったの?それでそんな偏っちゃったわけ?あ、それで親父のこと嫌いになったの?マジか〜」みたいなことがたくさんあるでしょう。

そんで、その偏りをまた子ども自身で修正していくのが、人生の面白いゲームなのかもしれないとも思います。

もう、コントロールを手放して、

謝りたいと思ったら謝る、

泣きたいと思ったら泣く、

褒めたいと思ったら褒める、

その時その時を純粋に精一杯表現するしかないと思っています。

 

そういう意味では、冒頭の指摘にあるように、「子どもがアトピーを悪いものと認識する」かもしれないわけね。それはそれでいいっす。そういう課題を持った上で、息子の人生と僕の人生がまたそれぞれスタートするってことなんで。

 

 

今回の指摘を受けて、僕が考えを巡らせたのはこんなことでした。

他にもいろいろ質問きてるので、また答えていきますね!

 

 

 

 

アトピー改善アドバイザー

桒野靖士(くわのやすし)

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

1980年生まれ、大分県出身。 大阪大学卒業後、大手メーカーに経営企画スタッフとして勤務。 入社の数ヶ月後からアトピー性皮膚炎を発症。 2年間ステロイドを使うが改善が見られなかったため、25歳のとき脱ステを決意。 激しいリバウンドの最中に出会った分子栄養学に可能性を感じ、ほぼ独学で学ぶ。 3年間の試行錯誤の末、アトピーの症状はすべて消えた。 しかしその後、ココロの不安定さから人間関係やお金の問題に悩むこと更に3年。 仕事を転々とし、最後は1年間の無職無収入を経験。 自分を変えたいと心理学や感情について独学で学ぶ中で、1冊の本をきっかけに社会復帰。 自分にできることは何かを考えた末、アトピーの体験・知識を伝えることを決意。 アトピー改善アドバイザーとして全国で講演やカウンセリングを行い、「アトピーを味わい尽くすと、人生が変わる」というメッセージを伝えている。