出版のお知らせ

2018年11月に初の書籍が出版されました!

選挙とアトピーの関係

今日は参院選でしたね。みなさん投票行きました?僕はばっちり行ってきました!

政治のことははっきり言ってよくわからないんですが、(30歳過ぎて、それもどうかと思いますが。。。)やっぱりニュースに出てくる政治の話には違和感ばかりを感じます。アトピーについてのお医者さんの説明を聴いたときのあの感覚に似ています。納得感がない。

でも、もしかするとそれは、僕たちが政治家に求めてはいけないものを求めているからかもしれないなと思いました。

福沢諭吉が「学問のススメ」の中で政治の質は国民の質を表すんだというようなことを言ってますが、全くその通りなんだと思います。政治家の言葉がイケてないのは、僕らがイケてないってことかもしれません。

 

医者と患者のすれ違い

皮膚科に行って、アトピーを治してほしいとお願いすると、「アトピーは治りません。上手に付き合っていきましょう」と言われます。

日本皮膚科学会のアトピー治療のガイドラインには、こう書かれています。

5.治療の目標  治療の目標は患者を次のような状態にもっていくことにある。 1)症状はない、あるいはあっても軽微であり、日常生活に支障がなく、薬物療法もあまり必要としない。 2)軽微ないし軽度の炎症は持続するも、急性に悪化することはまれで、悪化しても遷延することはない。

やっぱり治らないことが前提なんです。今よりマシになることを目指しています。

「治してほしい」患者と、「マシにしてあげたい」ドクター。話が噛み合うはずがありません。

だから、

患者

先生、いつになったらステロイドを塗らなくてもよくなりますか?

Dr

最終的には弱いものに変えていければいいですね。

患者

???

みたいな感じになってしまいます(笑)

このやり取りを何軒かの病院で繰り返したあげく、僕は病院を信じることができなくなってしまいました。なんかはぐらかされてるような、相手にされていないような感じがするんです。で、「医者なんて信用ならん!」って怒りと失望で医者嫌いになりました。

アトピーで苦しんでる方の中には、共感していただける方が多いかもしれませんね。

でも、これって冷静に見たら、誰も悪くないんですよね。

お医者さんは「マシにしてあげたい」と思ってるんです。変な治療法にはまって、余計に状況が悪くなってしまうのを、心配もしているんだと思います。

まあ、中には患者のこととかどうでもよくて、点数だけもらえりゃいいって思ってるドクターもおいででしょうが、それはまあいいじゃないですか。どこの世界にも性根の悪い人間ってのはいるものです。

んで、もっと言うと、お医者さんは「治し方なんて知らない」んです。だって日本皮膚科学会が練りに練ったガイドラインにも載ってないくらいですよ。誰にもわからんのです。

それを「なんで治せないんだよ!」って怒るのもかわいそうだと思うんです。

いずれにしても、「治してほしい」と思ってるんだったら、「マシにしてあげたい」と思ってる人に頼っちゃダメなんですよね。需要と供給のミスマッチ。

それに、そもそも「治してほしい」という感覚そのものがちょっとずれた感覚なのかもしれません。僕の経験上、アトピーは「治してあげたり」「治してもらったり」できるような代物ではないと思います。

「自分で抜け出す」しかない。ある意味とても孤独なものです。

それに、「アトピーを治してあげる方法」は存在しないけど、きっと「自分で抜け出す方法」はいろいろあるんじゃないでしょうか。

しかもそれは皮膚科学会が研究して導き出せるものでは、ないような気がします。

結局、アトピー業界の混乱が収まるとしたら、それは病院やドクターが変わった時ではなく、アトピーである僕たち自身が変わったときなんだと思います。

 

国を変えることと脱アトピーは似てる

政治や国についてもアトピーの話と似てる気がします。

結局僕らがどんな生き方をするかで、国はがらっと変わっていくんだと思います。

政治家は僕らの人生まで背負って立てないですよ。彼らも一人間だし、政治家だって一職業です。彼らは国のシステムを作り、維持していき、対外的にそれを守るのが仕事。僕たちを幸せにするっていうとこまでは、政治家の仕事に含まれてないと思うんです。

そう考えると、僕らは今自分で自分の生き方を決めるところに来てるんじゃないでしょうか。

僕は、大勢の人が自分の大好きなことや、才能を発揮できる分野で活躍しながら生きるようになればいいなと思っています。

それは恐怖や不安との戦いだし、孤独との戦いでもあります。嫌な感情もいっぱい出てくるし、周りに心配かけるし。人と違う生き方って本当に怖いものです。

でも、それを乗り越えたら、自分が何者かがわかって、自然と周囲に応援されて、イキイキと生きられると思うんです。実際僕も少しずつですが、そんな生き方にシフトしていっている…のかな…?(笑)

でも、うまくいくかいかないかわからないけど、大好きなこと、才能を発揮できることへの道を選択したいし、そういう人が増えたら、本当に国は自然と変わると思います。

結局、国が変わるとしたら、法律や政治家が変わった時ではなくて、僕らが変わったときなんだと思います。

ほらね、やっぱりアトピーと似てる(笑)

 

 

 

 

アトピー改善アドバイザー

桒野靖士(くわのやすし)

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

1980年生まれ、大分県出身。 大阪大学卒業後、大手メーカーに経営企画スタッフとして勤務。 入社の数ヶ月後からアトピー性皮膚炎を発症。 2年間ステロイドを使うが改善が見られなかったため、25歳のとき脱ステを決意。 激しいリバウンドの最中に出会った分子栄養学に可能性を感じ、ほぼ独学で学ぶ。 3年間の試行錯誤の末、アトピーの症状はすべて消えた。 しかしその後、ココロの不安定さから人間関係やお金の問題に悩むこと更に3年。 仕事を転々とし、最後は1年間の無職無収入を経験。 自分を変えたいと心理学や感情について独学で学ぶ中で、1冊の本をきっかけに社会復帰。 自分にできることは何かを考えた末、アトピーの体験・知識を伝えることを決意。 アトピー改善アドバイザーとして全国で講演やカウンセリングを行い、「アトピーを味わい尽くすと、人生が変わる」というメッセージを伝えている。