出版のお知らせ

2018年11月に初の書籍が出版されました!

アトピーが良い方向へ向かっているかどうかの基準はありますか?

 

こんにちは。

アトピー改善アドバイザーの桒野靖士(くわのやすし)です。

 

メルマガ読者の方からご質問を頂きました。

そのやり取りを公開してもいいと言っていただけたので、ご紹介します。

まず質問から。

 

いつもメルマガありがとうございます。

 

桑野さんのメルマガで、定期的にアトピーの考えが自分よがりになってるのを正してもらえて感謝しています◎

2013年の12月に大阪で桑野さんのセミナーをお聞きして以来、炎症を抑える食事(EPADHAサプリや油や食材の取り方)や、自分の遅延アレルギーの対策、保湿など取りくんで気づけば1年以上経ちました。

最初のうちは、真っ赤な顔が一気に綺麗になって大喜びしていましたが(笑)現在は良いときもあれば悪くなる時(季節変わり)もある、を繰り返しています。

以前に比べれば良いのですが、たまにこの生活で良い方向に向かっているのか分からなくなる時があります。

 

人それぞれだと思いますが、今の自分がどっちの方向に向かっている基準って血液検査でしょうか。

良くなっていく段階で桑野さんはどんな実感がありましたか?

もしお時間あったら教えてください。

 

んで、僕の回答。

 

質問ありがとうございます。

 

答え:基準はない

 

これですね。

僕もずーっと「このまま進んでどうなるんだろう?」って不安でした。

血液検査も正解を教えてくれることはありません。

IgEの値が急に高くなったりしたこともあったし、数値は下がっているのに症状は酷い時もあったりして、

やっぱだめかな。。。と落ち込んだ記憶があります。

 

それでも自分の感覚を頼りに、同じことを毎日やり続けて、さらに新しく勉強したことや思いついたことを追加していって、いつの間にか症状が消えていったという感じです。

消えていくのは一瞬。

ずーっとガサガサだったのが夢だったのかと思うくらい、1ヶ月くらいの間でフワッと消えていきました。

ずっと地図もコンパスもない状態で知らない土地を歩いているような感じだったのが、ふと気付いたら目的に着いてたような感じ。

 

基準があれば楽なんだけど、それがないというのがまたアトピーの奥深さ。

救いのない回答でごめんなさい。

僕の体験ではこんな感じです。

 

 

見えないことは不安なこと

 

こういう時に、「基準はこれ!」って明確に言えたらカッコいいんですけどねぇ(笑)

どうなんだろう?

お医者さん含めて、基準を明確に持ってる人ってどのくらいいるのかな?

 

少なくとも僕は基準に出会えてないんです。

僕はアトピー改善に取り組んだ3年間、当時の主治医(内科)の方針で、血液検査を頻繁にやってました。

「3ヶ月経ったしやっとこか」みたいな感じでチューっと抜かれるんです(笑)

でも、その検査結果と症状の強さはそれほどリンクしなかったし、検査結果を見たからといって次に必要なアクションが分かることもなかったですね。

単に使い方を知らなかっただけかもしれないけど、少なくとも当時の僕にとっては、価値のある指標ではありませんでした。

 

「今何が起こっているか」が見えないというのはとても不安なことです。

 

スピードメーターのない車。

キーボードで打った文字が表示されないパソコン。

電池残量の分からないスマホ。

時計のない部屋での筆記テスト。

タイマーのついてない時限爆弾。

 

そういうのってすごく不安。

 

今どこにいるのか、

あと残りどれくらいなのか、

周囲にはどう見えているのか、

何が変化して、何が変化していないのか、

どこが最低でどこが最高なのか。

 

そういうことが見えていない状態で動くのは、暗闇をさまよっているのと同じような不安があります。

でも、その不安を解消する方法はどうやらないみたいです。

 

アトピー完治経験者にインタビューしてみると、みんな真っ暗闇の中を歩いて来たらいつの間にか出口に着いたという感じです。

 

ただ、みんな「歩いた」ということだけは共通しています。

暗くて不安だからと言って、その場に座りこんで動かないでいると、変化は期待できないわけです。

転んだり、頭ぶつけたり、小指ぶつけたりしながらも、とにかく歩いてみた。

 

それってストイックなことかもしれませんけど、この体験は後々人生の糧となります。

 

痛い思いしてもいい、

悲しくなってもいい、

不安を抱えたままでもいい、

がんばったのにうまくいかなくてもいい、

損をしてもいい。

 

人生をコロッと前に進めるためには、こういう感性が必要になる気がします。

ぜひ味わっておきたい体験です。

 

 

明かりを照らす方法

 

あるいは、別のとこから明かりを持ってくるって方法もあるかもしれません。

つまり、アトピーが気にならないくらい好きなこと、楽しいことをやる。

 

「アトピー治さないと次がないんだよ」って思ってると真っ暗。

でも、他に好きなことがあって、それを夢中でやってるとそれ自体が明かりになって、今の自分の立ち位置を照らしてくれることがあります。

アトピーのままでもいいから、なんかやってみる。

 

好きなことがない?

じゃあ好きかどうかわからんことでもやってみて。

好きなことを探してみる。

 

真っ暗でその場に座り込んでしまってたけど、そこで踊ってみたらぱぁっと明るくなるかもしれない。

そこで歌ってみたら、

そこで文章を書いてみたら、

そこで詩を書いてみたら、

そこで商売をやってみたら、

そこで人の声に耳を傾けたら、

そこで株式投資をやってみたら、

なんか自分の居場所がわかってしまうかもしれない。

そういうこともあるんです。

 

「基準がない」

そのことがアトピーを難しくして、悩みを深くしているのは間違いないですが、そのおかげで気付けることもあるんですよね。

 

不安のない人生はありません。

不安があることはマイナス要素ではなく、当たり前の要素です。

真っ暗なのが普通なの。

そこにどうやって明かりを照らすのかが、人生全体のテーマなの。

 

アトピーから抜け出すという方法でもいいし、アトピー以外のことに夢中になるという方法でもいい。

今真っ暗なところにいるってことを悲観していても、いつかはそこから動きたくなる時が来ると思うんで、その時は思い出して欲しいですね。

基準がないから、

真っ暗だから、

先が見えないから動けないんじゃなくて、

コケるのが嫌だから、

痛い思いをしたくないから、

損したくないから動きたくないだけだということ。

 

コケることにOK出せたら動ける。

コケるけどね(笑)

 

いつの日か、「タイミングだな」と思ったらOK出しましょ^_^

 

 

 

 

アトピー改善アドバイザー

桒野靖士(くわのやすし)

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

1980年生まれ、大分県出身。 大阪大学卒業後、大手メーカーに経営企画スタッフとして勤務。 入社の数ヶ月後からアトピー性皮膚炎を発症。 2年間ステロイドを使うが改善が見られなかったため、25歳のとき脱ステを決意。 激しいリバウンドの最中に出会った分子栄養学に可能性を感じ、ほぼ独学で学ぶ。 3年間の試行錯誤の末、アトピーの症状はすべて消えた。 しかしその後、ココロの不安定さから人間関係やお金の問題に悩むこと更に3年。 仕事を転々とし、最後は1年間の無職無収入を経験。 自分を変えたいと心理学や感情について独学で学ぶ中で、1冊の本をきっかけに社会復帰。 自分にできることは何かを考えた末、アトピーの体験・知識を伝えることを決意。 アトピー改善アドバイザーとして全国で講演やカウンセリングを行い、「アトピーを味わい尽くすと、人生が変わる」というメッセージを伝えている。