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子どものアトピーも腸を改善すると良くなりますか?

 

こんにちは。

アトピー改善アドバイザーの桒野靖士(くわのやすし)です。

 

前回の投稿への反響が大きくて驚いています。

なぜ腸内環境を改善するとアトピーが良くなるのか?

2015年1月27日

 

Facebookの「いいね」が現段階で1700を超えてます。

こんな数字、初めてです。

シェアしてくださった方、「いいね」してくださった方、ありがとうございます☆

 

さて、腸内環境の話に関連して、数名の方から同じような質問が来たので、お答えします。

 

【質問】

子どものアトピーについても、腸内環境を改善することで良くなりますか?

 

まず、前提として、「腸内環境を改善するだけでアトピーが良くなる」というわけではないんですね。

前回の投稿は、全8~9回のメール講座の中の1回分を抜き出したものです。

 

実際には腸だけでなく、

免疫や

炎症体質、

皮膚バリアの弱さ、

副腎疲労、

メンタル面と言った、

いろんな要因が絡み合って、アトピーという症状が出ていると考えています。

なので、腸内環境だけでアトピーが語り尽くせるわけではないということをまずはご理解ください。

 

その上で、お子さんの腸内環境についての話です。

子どもの腸内環境が出来上がるまでお母さんのお腹の中に居る時、赤ちゃんの腸に細菌は1匹もいません。

胎児へ送られる栄養は胎盤という強力なフィルターを通過しているので、変なものは入って行かないんです。

 

じゃあ、いつなんでしょう?

腸の中に細菌という生き物が入っていくのは。

 

実は、出産の時なんです。

産道を通っている間に、お母さんの膣に住み着いている細菌が赤ちゃんの口から入っていって、腸の中に移り住むそうなんです。

これが赤ちゃんが、自分とお母さん以外の生き物に触れる、最初の体験です。

腸内細菌の方がお父さんより先に、赤ちゃんとの共同生活を始めるんですよ(笑)

 

そして、そこからはもう菌にまみれた生活を送ります。

というか、子どもは菌を欲しがります。

これは多分本能なんだと思いますね。

小さい子って本当になんでも舐めるでしょう?

あれは、菌を食べるための行動なんです。

おもちゃを舐める、

テーブルの柱を舐める、

床に落ちたものを食べる、

鼻くそを食べる。

 

どれだけ注意してもやめません。

そりゃ命かかってるからね。

やめるわけにはいかないんです。

 

そうやって、腸内にいろんな菌を放り込むんですよ。

金魚の例で言えば、

普通の金魚やら、

デメキンやら、

なんかコブの付いたやつやら、

いろんなのを水槽に放り込みます。

たまに、ブラックバスみたいなどう猛な魚まで入れてしまったりして、ちょっとパニクることもある。

 

腸の中に善玉菌が入ってくる。

悪玉菌が入ってくる。

どっちつかずの日和見菌(ひよりみきん)なんてのもいます。

O157みたいなヤバい大腸菌も入ってくる。

そうやって、あぁ、この菌は危ないな、とか、この菌はいいやつだなとか、

そういうことがわかってくるんですね。

 

つまり、いろんな菌が入ってくることによって、「免疫が刺激される」んです。

免疫っていうのは、誰かがカラダに住み着くことを「許すか許さないかを決める」仕組みですからね。

その練習が、腸内細菌で行われているわけですね。

そしてこの刺激が、「アレルギーを抑制する力に変わっていく」ということが、研究でわかってきてるんです。

 

こうやって、子どもはだんだんと腸内環境を複雑にして、まるでアマゾンのジャングルみたいな、ごちゃまぜの状態を作ります。

生物多様性ってやつですね。

それが腸内環境の成熟です。

そして成熟するに従って、免疫も鍛えあげられていくという仕組みです。

 

僕らのカラダの成長というのは、ある意味、人間と腸内細菌の共同作業だったんですね。

 

 

腸内環境の成熟がアレルギーを抑える

 

だから、最初の質問に答えるとすると、「子どもには汚いもんをたくさん舐めさせよう」が答えかな。

 

テレビ見てると、除菌関連のCMがめちゃくちゃ多いですよね。

あれ、良くないと思うんです。

 

確かに清潔にすることによって、僕たちは赤痢とかコレラとかの感染症にかからなくなりました。

ただ、清潔にしすぎた結果、腸内環境が手薄になり、免疫への刺激が減ってるという現実もある。

だから、アレルギーが増えてる。

 

腸内細菌だけじゃないですよ。

寄生虫も僕たちのカラダからいなくなりました。

何千万年も一緒に暮らしてきた運命共同体を、一匹残らず追い出してしまったんです。

 

「あぁ、あの刺激が俺には必要だったのか。。。」

いなくなって初めて分かる大切さ。

 

まあ、いまさらわざわざ寄生虫に感染しなさいとまでは言いませんが、「子どもに汚い経験をたくさんさせる」というのは、意識しておいても良いのではないかと思います。

もしかしたらその過程で、お腹壊したり、病気になったりということがあるかもしれません。

その時はすぐ病院行ってください!(笑)

 

 

自分を責めるお母さん

 

子どもが酷いアトピーだったりすると、お母さんは「自分のせいでこの子はこんなカラダに…」って、自分を責めます。

あ、「私そんなことないわ~」って方は、こっから先読まんでよいですよ(笑)

 

ネットでアトピーと母親のことを調べたりすると、「母親のカラダに溜まった毒素を子どもが受け継いで持っていくからアトピーになる」みたいな話がよくありますよね。

そんなん聴くと、「あ~、私確かにジャンキーな生活してた。なんでもっと早くこのこと知らなかったんだろう」ってなりますよね。

 

腸内細菌の話でも、帝王切開のリスクについて目にすることがあるかもしれません。

産道を通るときに最初の腸内細菌を受け取るんだとしたら、帝王切開で生まれた子はどうなるの?って話です。

 

帝王切開の場合は、産道を通らないので、腸内細菌を手に入れるのは先延ばしになります。

また、産道を通った時にしか手に入らない種類の細菌もあるようですね。

ですから、帝王切開は将来の子どもの腸内環境を、大きく左右するかもしれない。

 

実際、スウェーデンの研究で、帝王切開で生まれた子どもはアレルギーの発症率が高いという結果が出ています。

こんなん聴くと、「あ~、だからこの子アトピーなんだ。なんで私ちゃんと産めなかったんだろう…」ってなる。

母の抱く罪悪感は僕も間近で見ていたので、よくわかります。

 

で、そうやって罪悪感を感じているお母さんを見て、子どもも罪悪感を抱くんですよね。

「あ~、ぼくがアトピーだからお母さんつらいよね。」

 

もう、その連鎖、やめましょうよ。

知らんかったもんは仕方ない。

知らんでも考えたら分かる話と、知らんとわかりようのない話ってのがあるんです。

 

帝王切開せんかったら、その子と会えなかったかもしれんわけですよ。

会いたかったから帝王切開選んだんでしょ?

それで正解。

 

どのお母さんも、ベスト尽くしてると思います。

結果が多少しょぼいことはあるけど(笑)、ベスト尽くしてそれやったらもうしゃあないですよね。

 

お子さんにはいつか謝ってあげてください。

「おかあさんね、ベスト尽くしたけど、こんだけしかできんかった。ごめん!」

そしたらお子さんはきっと許してくれますよ。

 

そっから先はお子さんが自分で向き合う事になります。

お子さんが痒がってるの見るのは辛いでしょうけど、自分のこと責めるのやめて、自分の好きなことやりましょう。

好きなことやってるお母さん見ると、子どもは嬉しいものです。

 

その上で、子どもがやることをいろいろ許せたらいい感じになると思うんですよね。

お子さんが汚いものを口に入れるのは怖いかもしれないけど、落ち着いて見守ってみる。

それもお母さんにできる、とっても大きなことです。

床に落ちたもん食っても、

鼻くそ食べてても、

許してみる。

それが腸を強くするかもしれないんで。

 

それでも、アトピー消えなかったら、

「ごめん!」

でいいじゃないですか。

 

お子さんに「許さん!」って言われたら、、、、

う~ん、、、、

ぼくがお母さんたちに謝ります。

ごめん!(笑)

 

お互い許し合っていきましょう(笑)

 

腸の話からなんか変な方向に行きましたが、お伝えしたかったので書きました。

参考になれば嬉しいです。

 

 

 

 

アトピー改善アドバイザー

桒野靖士(くわのやすし)

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

1980年生まれ、大分県出身。 大阪大学卒業後、大手メーカーに経営企画スタッフとして勤務。 入社の数ヶ月後からアトピー性皮膚炎を発症。 2年間ステロイドを使うが改善が見られなかったため、25歳のとき脱ステを決意。 激しいリバウンドの最中に出会った分子栄養学に可能性を感じ、ほぼ独学で学ぶ。 3年間の試行錯誤の末、アトピーの症状はすべて消えた。 しかしその後、ココロの不安定さから人間関係やお金の問題に悩むこと更に3年。 仕事を転々とし、最後は1年間の無職無収入を経験。 自分を変えたいと心理学や感情について独学で学ぶ中で、1冊の本をきっかけに社会復帰。 自分にできることは何かを考えた末、アトピーの体験・知識を伝えることを決意。 アトピー改善アドバイザーとして全国で講演やカウンセリングを行い、「アトピーを味わい尽くすと、人生が変わる」というメッセージを伝えている。